レンズ千夜一夜

2014年 08月 30日 ( 1 )

1117 格子窓 (ビオゴン21mmF4.5はモノクロも得意かもしれない)



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写真が評価されるのは概ね次のような場合です。

①撮ることがとても難しい状況であるにもかかわらず撮られたとき

    カルティエ=ブレッソンにはそんな写真が一杯あります。

②撮るためにさまざまな面で大変な苦労をしたとき

    たとえば厳冬酷寒のヒマラヤ山系に登山して撮ったとか、
    それまでの生涯撮影を拒んできた世捨て人同然の有名人を、
    何年にもわたって説得してついに撮らせてもらったとか。

一方、誰も撮らないような、あるいは撮りたくないような被写体を、
誰もが普通に撮るような撮り方であっけなく撮った写真となると、
まったく評価されないのは当然です。

    早い話、それがロボグラフィ。

    誰でもそこに行けば、同じように撮れるけど、
    誰もそんなところに行って撮りたいとは思わない、
    それがロボグラフィ。

お陰様で、ほんの一握りの同好の士以外には、
とてもとても理解していただける状況にはありません。

    というより、困惑される方の方が多いようです。
    今回は、まさにそんな写真。

素人写真とまったく同じ状況があります。

    「ね、この写真見てご覧よ、面白いんだよ、
    このあと、このEさん、何気なく一歩下がったら、
    次の瞬間、運河の中に顔だけ出して浮いていたんだから」

私にとっても、私の写真が意味を持つのは、
撮った瞬間、自分がどんな気分だったか?
どんなことを感じたか?
そんなことをどっと思い出すことができるからです。

私と一緒に撮影に出かけた方はたいていあきれます。

    あまりに無造作に速写するうえ、「朝237枚撮ったよ」などと、
    撮影枚数をいつも手柄顔で数え上げるからです。
    ブログでも、写真は量ではなく質であると信じる皆さんに向かって、
    ことさら撮影枚数を律儀に記載しています。
    これは「バカにするなら、どうぞ、バカにしなさいよ」という意味。

私にとって、自分の写真の質など、どうでもよいことです。
最短撮影距離にぐっと寄って撮りました。

    21㎜で撮ったという折角の錦の御旗はどっかにやってしまい、
    50㎜で撮っても、100㎜で撮っても、距離感が一致すれば、
    まったく同じ写真になるような撮り方をしています。
    みんな可愛い子なのですから。
    今回の古い美容院のガラス窓の写真もそんな我が子なのです。
by Sha-sindbad | 2014-08-30 22:04 | Biogon21/4.5 | Comments(10)