レンズ千夜一夜

2014年 08月 05日 ( 1 )

1093 樋(スーパーシックス25mmF1.9が年古りてなお燃える者たちを)



退職4日目です。

    私は以前から、
    午前2時就寝、午前8時起床のリズムで生活しています。
    今朝は7時50分に目を醒まし、元気よくストレッチ。

        「ああ、ぼくは自由なんだあ!」

仕事が嫌いだったわけではありません。

    さまざまな階層、性格の人たちと接する仕事でしたが、
    どんな人でも応対して、リードすることができました。
    仕事にかけては誰にも負けない経験と説得力があるからです。

でも、私は子供のころから仕事なんかしたくなかった人間。

    やむを得ず生涯仕事をしてきただけ。
    やむを得ずでも、やるのならとことんまで楽しもう、というスタンス。
    だから、やらなくて済むのなら、これに越したことはない。

「アルビレオの 雑記帳」という人気ブログがありました。

    残念ながら、現在休止中。
    なぜか?
    長年の夢であった北海道の辺地で第3の人生をスタートされたからです。

    このブログの主は北海道の空と海が大好きな方で、
    今、まさにご自分の夢をもう一度育んでおられるのでしょう。
    自分も今自由になって、彼の感じていることが少し分かります。

私の場合は第2の人生なのですが、

    彼のように、自然の大地に居を移す気持ちはまったくありません。
    私も、海、空、自然は好きなのですが、

        人生は路地のある町、友達の居る町で過ごしたい。

20年ばかり前、桂林を訪れた際、
水郷の中間部に位置する陽堤という小さな町に、
タクシーで出かけました。

    街道から陽堤に折れるあたりで、タクシーを止めて、
    草地に座って、あの美しい丘の重なりを眺めたことを思い出します。
    湿潤な風土のおかげで、まさに空気遠近法の妙味を満喫できました。
    夢のような大地でした。

        「死ぬときは、この景色を眺めながら息を引き取りたいな」

    そう考えたことを覚えています。

美しい丘は今でもあるでしょう。

    でも、その後の観光開発で、さまざまな人工物が出現して、
    この夢の光景は消えてしまったでしょう。
    幻滅を味わいたくないので、二度と桂林に行くつもりはありません。
    夢のような大地は永遠に私の心の中に広がっています。

私は、ロボグラフィの宝庫近くで生活を送りたいのです。

    たとえば、年季の入った樋をご覧下さい。
    西九条で出会いました。
    「やあやあ、がんばって生きてるね」と挨拶を交わしました。
    樋もクールに手を振りました。
    こんな年古りてなお燃える者たちと付き合いながら生きたい。

これがスーパーシックス25mmの実力なんだな、
そう納得できる一枚でした。



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by Sha-sindbad | 2014-08-05 09:52 | SuperSix25/1.9 | Comments(0)