1919 号外2(2017年12月22日ヒストリオ・ダゴナール40mmF6.3ユニシティの5分をずしりと)
宮崎貞安さんのニューレンズ、
ヒストリオ・ダゴナール40mmF6.3は、
往年の名レンズ、ゲルツ社のダゴールの復刻版。
ウィキペディアは、このレンズについてこう記載しています。
「ダゴール(Dagor )はドイツのカメラメーカー、
ゲルツが製造していたカメラのレンズ。アナスチグマート。
設計者はエミール・フォン・フーフ。
ピントが鋭くまた内面反射が少なくコントラストが高いため、
このレンズで撮影した写真は一目で分かると言われていた。
2群6枚構成でゲルツを代表する名レンズとして知られ、
ジェームズ・A・シンクレアなどイギリス製カメラにも多数が取り付けられるなど
同時代のライバルだったカール・ツァイスのプロター以上に広く使用されていた。」
「名称はドッペルアナスチグマート・ゲルツ(Doppel-Anastigmat Görz )の略」
「プロターとの比較では、黄緑色にカブるプロターより色再現が良く
カラー写真にも充分使用できる。」
元来は大判用のレンズだったようです。
ウィキペディアの記載によれば、
ベストポケットテナックスに固定装着されたダゴール75mmF6.8 が、
ダゴールの中でも一番焦点距離の短いレンズだったようです。
以前、ウィーンのライカショップに65㎜を見かけたことがあります。
宮崎貞安さんがお作りになった復刻版は、さらに広角の40㎜です。
かくして35㎜判用小型カメラに使えるようになったわけです。
この2ヶ月、家庭の都合で、ほとんど撮影のための余暇がとれない状況、
かろうじて、所要で出かけたときの道すがら、わずかに脚を止めて、
ヒットエンドランするだけ。
宮崎貞安さんのためにニューレンズを試写するには厳しい状況にありますが、
円筒のストゥーパの天辺をカットしたような独特の、とても魅力的な形状で、
最近作Histrio-Prot40/6.3に続く、歴史的名レンズシリーズの第2弾だけに、
あらゆる機会を捉えて、試写させていただくことにしました。
今回は、久しぶりに揚琴演奏家、付虹先生のレッスンを受けた帰りに、
高層高級マンションのプロムナードの古木造形を中心に試写しました。
まだ、レンズの個性をしっかりと把握することはできませんが、
今一言言えることは、並外れた抜けの良さ!
Histrio-Prot40/6.3は19世紀のレンズ設計の古色がうかがわれましたが、
このレンズには古色の気配はほとんど認められない、そんな感じ。
by Sha-Sindbad
| 2017-12-23 22:33
| HistrioDagonar40/6.3
|
Comments(2)
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camellia-02 at 2018-03-09 09:41
写真に、上手い も HETA も 有りませんよね。
そんな 物差し なんて 捨てた方が 良い。
私は、Sha-Sindbadさんの写真が 好きです。
そんな 物差し なんて 捨てた方が 良い。
私は、Sha-Sindbadさんの写真が 好きです。
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Sha-Sindbad at 2018-03-11 23:26
camellia-02さん
ありがとうございます。
私も写真界からはずっこけていますので、
「好き」「好きでない」の二値がすべて。
分かっても、分からなくても、好きならよし!
と、丸ごと愛し、
好きでないなら、分かっても、別に心が動かない。
そんなところですね。
ありがとうございます。
私も写真界からはずっこけていますので、
「好き」「好きでない」の二値がすべて。
分かっても、分からなくても、好きならよし!
と、丸ごと愛し、
好きでないなら、分かっても、別に心が動かない。
そんなところですね。