1825 名玉極楽(2017年6月1日ズマロン35㎜F2.4で奈良公園散策)3
今でこそたまにしか参りませんが、
以前のクラシックカメラショップには、
一家言のある御仁がたむろしていたものでした。
どんなレンズでも、収差はこうで、ああで、と解析して、
大抵の場合、言下に一刀両断なさる。
でも、よく聴いてみると、1、2本しか撮ったことがない。
レンズ記事の受け売りと、表面的なレンズ性能だけの評価。
でも、私の正直な体験によりますと、
レンズの最初の試写十数本では、
レンズの本当の性能は汲み尽くせないようで、
レンズには、特有の相性、出会いがあるようです。
そうした相性の良い光景に出合ったときに、
とんでもないほど生彩に富んだ独創的な絵を生み出す、
それが名レンズの個性なのかも知れません。
ズマロン35㎜F3.5、後続の超絶35㎜たちと違い、
とても穏やかに落ち着いた姿形のチビレンズですが、
飛び野では鳳凰のように大きく翼を羽ばたかせた感じ。
撮った私本人が一番驚いています。
by Sha-Sindbad
| 2017-07-03 12:20
| Summaron35/3.5
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