1810 奈良町(2017年5月18日写真教室帰りスピードパンクロ50㎜F2が寄り道)Part 4-完-
「虚実の皮膜」という言葉があります。
近松門左衛門の言葉として伝えられるものです。
「芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也」
考えてみると、ロボグラフィもまた虚実の皮膜にありそうです。
大抵の写真家にとって、写真の価値はその真実性にあります。
「一見、ファンタジーに見えます。
でも、これはリアリティなのですよ」
そう主張することで、写真の価値を確保します。
私は逆のようですね。
「一見、リアリティに見えます。
でも、これはファンタジーなのですよ」
スピードパンクロ50㎜F2はどちらに向いているか?
バカとハサミとレンズは使いようです。
有能なレンズならどんな風にでも使い手次第でしょう。
写真家ならリアリティレンズとしても使えるでしょう。
異常なほどに見事な切れ味なのですから。
でも、私のお望みのファンタジーレンズにもなれます。
生み出されるイメージに躍動する生命感をみなぎらせて、
その勢いで幻想への扉をぐいと引き開ける、
そんな異能を秘めているようなのです。
by Sha-Sindbad
| 2017-06-06 15:48
| SpeedPanchro50/2
|
Comments(4)
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bisqueprince
at 2017-06-07 11:03
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ご無沙汰しております!
一枚目の小花、椅子だけが写った画、実在感が素晴らしいです!!
一枚目の小花、椅子だけが写った画、実在感が素晴らしいです!!
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Sha-Sindbad at 2017-06-07 13:41
bisqueprinceさん
こちらこそ、ご無沙汰!
お元気ですか?
私はこのとおり相変わらずです。
このお店、いわば奈良町の老舗の洋品店でしたが、
時代の流れにあえなく、閉店の憂き目に。
そして、次の借り手が見つかりません。
そんな閉じた店にぽんと残された椅子。
なんだか身につまされますね。
こちらこそ、ご無沙汰!
お元気ですか?
私はこのとおり相変わらずです。
このお店、いわば奈良町の老舗の洋品店でしたが、
時代の流れにあえなく、閉店の憂き目に。
そして、次の借り手が見つかりません。
そんな閉じた店にぽんと残された椅子。
なんだか身につまされますね。
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sarutv at 2017-06-08 17:57
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Sha-Sindbad at 2017-06-09 21:46
sarutvさん
ようこそ!
ただし、ご期待には添えるかどうか?
ただのレンズ好きで、レンズ光学などまるで知らない人間が、
ただ日記として書き貯めているだけなので、
作例をご覧頂ける程度でしょう。
でも、レンズが見せてくれる千変万化の顔は楽しいですねえ。
ようこそ!
ただし、ご期待には添えるかどうか?
ただのレンズ好きで、レンズ光学などまるで知らない人間が、
ただ日記として書き貯めているだけなので、
作例をご覧頂ける程度でしょう。
でも、レンズが見せてくれる千変万化の顔は楽しいですねえ。