レンズ千夜一夜

1784 田舎道(4月28日プロター40㎜片手に今度は田舎道を歩いてみた)Part 2

ツァイスの名レンズ製作者、パウル・ルドルフは大変な人だったようです。
レンズ史を彩る名レンズの数々を発明しました。

   1890年にプロター、
   1897年にプラナー、
   1899年にウナー、
   1902年にテッサー、

その後ツァイス退職して、フーゴ・マイヤー就職。

   1922年にキノプラズマート、
   1922年にマクロプラズマート、
   1931年にクラインビルド・プラズマート。

絢爛たる経歴ですが、そんなルドルフの経歴を開いたレンズが、
プロター(当初はツァイス・アナスチグマートと呼ばれたそうです)であり、
その最新のコピーが宮崎貞安さんのHistrio-Prot40mmF6.3というわけです。
以前、宮崎さんを「現代のパウル・ルドルフとなりつつある」と書きましたが、
今、とてつもなく面白いことが起ころうとしています。
宮崎さんが、ルドルフの足跡を辿る旅に出られたのです。

奇しくも、別ブログ「わが友ホロゴン」では、
レンジファインダー・コンタックスのプラナー35㎜F3.5シリーズ。
こちらも1954年製ですから、最初のプラナーの遙かなる末裔。
つまり、末裔同士の対決となったわけです。
私の素人目には、とても厚みのある表現力はツァイス特有、
そんな感じがします。
でも、段々と、なんだか違う、という感じがしてきます。

   プラナーの方が癖がある。
   一方、プロターはとてもすっきりとしている。

レンジファインダー・コンタックスのレンズを何本か使いました。
コンタレックスのレンズと同種だと言われています。
たしかにプラナーに似ています。
異常とも思えるほどに、コクがあり、立体感があります。

後年、ヤシカと提携して、一眼レフのコンタックスを開発したとき、
ツァイスは日本の市場を意識したのでしょう、
伝統的なツァイスの厚みのあるレンズ表現を棄てて、
かなりあっさりとして優雅なレンズ表現に路線を変更しました。
アート路線からリアリズム路線への変更と言ってもよいかも知れません。

宮崎貞安さんのプロター40㎜はどうでしょうか?
ツァイスの対極的な2つの路線の狭間にあって、
丁度その中間を行く、そんな感じがします。
コクがあるけど、しつこくない。
厚みはあるけど、重くない。
でも、この重くはない厚み、かなりのものです。
ぐっと心を込めることができる、そんな可能性を感じはじめています。





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by Sha-Sindbad | 2017-05-02 10:44 | Histrio-Prot40/6.3 | Comments(0)