レンズ千夜一夜

1706 ただ、さりげなく(キノプラズマート25mmF1.5は普通のものが好き?)Part 3

おかしなことを言うと言われるかも知れませんが、
いつも私が不思議に思っていることがあります。

世界中の至る所で、私の知らない場所で、私の知らない人間たちが、
私の知らない人生を毎日営々と営んでいる。
私の想像もできない疾風怒濤の来事に巻き込まれて、翻弄されている。

子供の頃、オーストラリア大陸のシロアリの巣の研究を読みました。
高さ数mから10mに及ぶ巨大な蟻塚の摩天楼の中に、
数十万、数百万のシロアリたちがひしめき、
暗黒の迷路を絶えず動き回りながら、シロアリの都市を営んでいる。
誰も全貌をつかまず、誰もその細部の出来事の報告を受けることもなく、
ただひたすら自分の仕事を黙々と果たして生き、死んで行く。

地球上の人類もシロアリもまったく同じ生態を営んでいるのです。
一つ違うことは、今では、地球そのものが一つの蟻塚になってしまったこと。
この蟻塚から「ハイ、サヨナラ、一抜けたよ」と抜け出ることなんてできない。

人類がこんな実感をもつようになったのは何時頃からでしょうか?
おそらくここ10年、20年のことではないでしょうか?
あなたはどう感じていますか?
凄い時代になった!
どんなにも無限の可能性が開かれた時代が来た!
未来は明るい!
こんな風にお感じでしょうか?
だとすれば、あなたは幸せな人です。
見たくないものは見なくて済ませられる、
そんな生き方ができるのですから。

こんな風にたとえることができそうです。
渓流を遊覧船で下っている、それが私たち。
幾度も屈曲しながら比較的なだらかに下って行きます。
私たちは、その渓流の遥か前方で、突然大陥没が起こり、
ナイアガラさながらの大瀑布が出現したことを知らない。
でも、着実にその大瀑布に向かって流されて行きます。
両側は切り立った断崖で、停船することも、這い上がることも無理。

だから、いつか突然大瀑布に転落することを知っても知らなくても、
運命は変わらない。
こうなると、残された時間を楽しむ、ただこれだけしかない。
私はそんな気持ちで写真を撮っています。

「えっ、こんなボケ写真撮って、ほんとに楽しいの?」
そうお感じになる方は多いでしょうね。
そう、私は時代遅れの人間なのです。




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by Sha-Sindbad | 2017-01-07 18:01 | Kinoplasmat25/1.5b | Comments(0)