レンズ千夜一夜

1669 奈良町(ペッツヴァール58㎜F2.3で奈良町を巡ると、なぜか...)


また、余計なお節介をしてしまいました。

催し物を主催者から依頼されて撮るということで、
カメラマンがやおら三脚を取りだしてセッティングを開始しました。
60過ぎの明らかに定年後カメラマン。

でも、さほどしっかりしていない3段の三脚。
その任意の各段の捻子を回して、曳き出そうとしています。
たまりかねて、
「ごめんなさい。三脚の一番簡単な使い方を教えましょう。」

捻子でもレバーでも一緒。
一番高くするとき。
脚を引き出す前に、一番下の段から初めて3段とも開きます。
そして、1番下の脚を握って、一気に伸張します。
まず一番上の段から締めていきます。
脚を収めるときは、一番下の段から初めて3段とも開きます。
そして、1番下の脚を握って、一気に縮めます。
まず一番上の段から締めていきます。

こんな風に説明しながら、やってみせると、
カメラマン、なんの感動も見せず、
じっと私の顔を見て、一言、ぽつりと、
「今、三脚をセッティング中なんです」

私、「失礼しました」
三脚を急いでお返しすると、
ゆっくりランダムに捻子をゆるめる動作を開始されました。
もうしわけないことをしました。
この方、アコーディオン式瞬間開閉法なんて不要なのでした。

私は写真を始めてからこの方、撮影は瞬時を争う作業、
そう考えてきました。
一時は三脚も使いましたので、
自分で最短時間での開閉法を見つけました。
だれよりも早く三脚にカメラをセットすることができました。
人生のすべてを高速で飛ばしてきた人間の性
でも、誰もがそんな撮り方をするわけではないようですね。
余計なお節介でした。

三脚を使わないようになって、20年以上経過しました。
でも、使い方は今でも覚えています。
記憶力の悪い人間にして、なぜ?
頭ではなく、身体で覚えたから、かもしれませんね。

今は、ジッツォもリンホフも三脚は全部人に上げてしまい、
どんな状況でも手持ちで撮っています。
本当に気楽。
でも、腰の据わった写真なんか、無縁になってしまいました。

Petzval58㎜F2.3の奈良町写真。
すべて開放で撮りたいので、ソニーα7の感度を50に設定。
暮れ方に近づいているのに、そのまま撮り続けましたので、
かなり何枚もピントがずれ、あるいは若干ぶれていました。

だから、三脚を買わなきゃ、なんて、思いませんね。
今度は、感度をどんどん上げなきゃ、とも思いませんね。
ロボグラフィと出会いますと、
「こんにちわ」「こんなところに隠れていたの?」と、
シャッターを落とすという形でご挨拶。
そのご挨拶の瞬間の気持ちが醍醐味なのですから。




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by Sha-Sindbad | 2016-10-30 18:03 | petzval58/2.3 | Comments(0)