レンズ千夜一夜

1620 神域 (エルマリート28mmf2.8は神さびた林の中でなにを見たか)



レンズの中には、カリスマ的とも言える別格のレンズが幾本かあります。
どれをそれに数えるかは、人によって違うでしょう。

自分で使いもしないでカリスマレンズと崇めても意味がありませんから、
自分で使ったレンズの中から選ぶことになりますが、
さて、それではどんな性格のレンズをカリスマと呼ぶのか?
これもまた、人によって違うでしょう。

いろいろなアプローチがありそうです。
レンズとしての光学性能。
描写性能の卓越性。
歴史的な貢献。
名声。
これら全部の総合評価から、評価は下されることになるでしょう。

でも、私はもう少し違った角度も加味したいのです。
要するに、コントロール可能か?
カリスマは崇拝者たちの手の届かない遥かなる高みに居ます。
ディーバに似て、いかなる意味でも誰も制御などできないのです。
私にとっては、ホロゴン15㎜F8というレンズがまさにそれですが、
コントロール不能という点ではエルマリート28mmf2.8も負けていません。

私は第2世代以降のレンズを使ったことがないので、なんとも言えませんが、
エルマリート28mmf2.8第1世代を使っていつも思うことは、
このレンズを思うように使いこなすのはとても難しい。
だから、エルマリート28mmf2.8を持ち出すときは、
このレンズにある撮影効果を期待して、ということはありません。
なにかうれしくなるような写真をプレゼントしてくださいね、
というスタンス。

雨模様の神社の林間道を半時間散歩してみました。
何時歩いても、だれかに出会うということがほとんどありません。
その代わり、ロボグラフィたちが待っていてくれました。

エルマリート28mmf2.8ならこう撮ってくれるだろうな、
などと、予測することは一切いたしません。
「お願い、ご機嫌が顔を見せてね」というスタンス。
撮ってくれた写真をつくづく眺めながら、感じることは、
やっぱりカリスマ!

蛇足ですが、また、信じがたいとは思いますが、
すべてF2.8開放で撮っています。




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by Sha-Sindbad | 2016-07-30 17:46 | Elmarit28/2.8 | Comments(0)