1618 西九条(スーパーヘリアー15mmF4.5はまさに現代風ホロゴンかな?)Part 2
私はレンズのことも、レンズメーカーのこともほとんど知りません。
クラシックレンズを手に入れる機会に偶然知った知識程度。
現代のメーカーになると、ますます門外漢。
コシナという会社がどんな会社かまったく知りませんが、
販売するレンズを知るにつけ、
現代の写真家たちの心をくすぐる巧みな販売戦略を採っている、
そんな感じがします。
現代の写真家の目から見れば、眠かったり、だるかったり、
鈍かったり、濁ったりというクラシックレンズの多くに見られる、
さまざまな偏向をきっぱりそぎ落として、
超高画質の現代レンズを提供するんだけど、
そんなレンズたちに、過去の偉大なレンズ名を冠することで、
ノスタルジックなオーソリティという後光をきらめかせる、
そんな演出を駆使してきたのですから。
そんな販売戦略の中で、
スーパーワイドヘリアー15mmF4.5は、
コシナのオリジナルブランド。
ツァイスから「ホロゴン」という商標の使用許諾を得ることが
できなかったのでしょうか?
ほとんど前後対称系のホロゴンとは異なり、
レトロフォーカス設計であったことも関係しているのかも知れません。
見事な画像を提供してくれます。
傑作写真を撮りたいとお望みでしたら、このレンズの実力は十分。
周辺減光がホロゴンよりもはるかに少ないし、
現代的なシャープで癖のない描写なので、
ホロゴンよりもはるかに使い勝手がよいようです。
現代の写真家なら、10人に9人はホロゴンよりもこちらを選択するでしょう。
じゃ、お前はどうなの?
そんな質問が飛んで来そうです。
「聞くだけ、野暮じゃありませんか?」
そんな風に答えたくなりますね。
表題には、「現代風ホロゴンかな?」と書きましたが、
実はこれはレトリックに過ぎません。
ホロゴンは正真正銘比類のない不思議レンズなのですから。
親友がヘリアーを手に入れたいという気持ちを高めつつあります。
「よかったら、ぼくのを譲りますよ」、
まったく何の惜しみもなく、そうは言ってあるものの、
彼は万事形から入る人なので、二の足を踏みそうです。
(形がモチベーションを高めるので、
形が壷にはまると、無敵と言いたいほどに優れた写真家です。
形って、大切なのですね)
私のスーパーヘリアーは作り付けのフードを削り落としてあります。
Lマウントレンズなのですが、なぜかマウントにずれが生じるらしく、
私のリコーGXRに付けると、レンズが傾いてしま-い、
フードのおかげで四隅のうちの2個所が若干けられてしまうからです。
おかげで、ちょっと小振りで冴えない見かけになっています。
このあたりの風格(の欠如)を無視できるかどうか?
これにかかっていますね。
でも、このまま私の手元に残留しても、
FujiXPro-1やリコーGXRで実質21㎜レンズになりますから、
ホロゴンと競合しない撮り方も楽しめるので、
このままずっと私のサブ超広角の地位を保ちそうです。
by Sha-Sindbad
| 2016-07-26 21:42
| S.WideHeliar15
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