レンズ千夜一夜

1407 ユニバーサルシティ(ホロゴン15㎜F8Uでなにか新しいものが撮れそうなんだけど)



私がこの3か月、クラシック萬年筆に心を奪われてきたことは、
既に書きました。

1900年代前後から1930年代頃までの萬年筆は、
現代の萬年筆とはまったく異世界。
現代の万年筆はペーパーをこすりながら書きます。
古代の萬年筆はペーパーをなめていくのです。
その感触はまったく別物。
どちらが好きかは、お気に召すままに。
私は断然、古代の萬年筆にががっと傾斜してしまいました。

あなたが男性として、
現代のドライな女性たちとガリガリとやり合いながら付き合っていたのに、
ある日突然、源氏物語の若紫のようなしっとりとした風情の美少女に出会う。
そんな状況を思い浮かべてください。
いや、ドライな女性がいい、というのは勝手ですが、
私としては、若紫とお付き合いしたいものです。

そして、この3ヶ月、分かったことがさらにあります。
千住真理子さんは、偉大なるストラディヴァリ、デュランティを手に入れて、
こう書かれていました、
本当の歌を歌ってくれるまでには数年かかるだろう、と。
クラシックの萬年筆も同じなのです。

おおむね100年かそれ以上の人生、ならぬペン生をくぐり抜けてきたのです。
一筋縄ではいきません。
ペン先も現代のような偽物のイリジウムまがいが付いているのとは違うそうで、
本物のイリジウムがついているせいで、現代まで現役の実力を維持してきた。
でも、コレクターに長い間愛蔵されて、使われていなかったかもしれません。
使われてきたとしても、歴代の所有者たちの書き癖が堆積しています。
あなたが「これこそマイペンだ!」と納得できる書き方がすぐにできるとは限りません。
長い間の付き合いと調教と相互理解が必要なのです。

このあたり、すべての偉大なクラシックに言えることです。
私のこのホロゴン15㎜F8Uもそうなのです。
ほぼ20年使い続けてきましたが、未だにコントロール不能。
ホロゴンに撮っていただく、というスタンス。
調教しようとして、調教されてしまったというスタンス。

でも、ライカMマウントに改造されたお蔭で、
どこか手にしっかりと馴染むマイレンズにしっとりと収まってくれそうです。
そんな感触を得ながら、ユニバーサルシティで撮りました。




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by Sha-Sindbad | 2015-09-16 23:23 | Hologon15/8U | Comments(0)