レンズ千夜一夜

1328  カムバック!  (久しぶりにズマール50mmF2の現場復帰を喜ぶ人にとって夢の長物かも?)



実は親友のメールにズマールとズミクロンの対比の話題があったことに触発されて、
本日5月11日月曜日、揚琴レッスンの日に持ち出したのは、
ソニーα7
ズマール50mmF2
久しぶりに銀塩カメラ用のいわばスタンダードなレンズを使うことにしたのです。

奈良(バス停までの200m)、ユニバーサルシティ、西九条、大和西大寺で149枚撮りました。
せいぜい半時間の撮影分ですから、まずまずの調子。
ひさしぶりの銀塩レンズの感触はどうだったか?
圧倒的でした。
とにかく信じがたいような高画質。
クレーンを撮った1枚をのぞき、すべて開放なのですが、
あのボケボケの伝説レンズズマールがこれほどまでに周辺まできちんと撮れる、
オーソドックスなたたずまいにあふれた正統派レンズだったとは!

もちろんズミクロンのような、
リジッドなまでにリアリティあふれる完璧画像ではありません。
とても柔和な表情が漂います。
でも、けっして軟弱ではないし、ぼけレンズの雰囲気もありません。
ソニーα7のパラメータは全部最低に落としていますが、
それでもなおデジタルカメラが保つ高画質レベルが、
ズマールのぼけレンズ性をかなり希薄にしてしまっている、
そんな感じがします。

私の常用レンズたち、キノプラズマートやペッツヴァール、
その冒険、遊び、意外性は薬にしたくても見つからないという感じ。
ペッツヴァールたちが芸術家の家庭に育ったとすれば、
ズマールはやっぱりなんと言っても、
レンズ貴族の邸宅で乳母に見守られながら育ったお嬢様なのです。

あなたが高貴な家庭とか、逆に、貧困の家庭に育った方なら、
このズマールにかなり心牽かれるかも知れません。
でも、私のように、なんでもない家庭に育ち、
中学生まで、お小遣いもろくにもらわないで育った人間には、
ズマールでもちょっと窮屈だなあという感じ。
意外でした。

思えば、かなり長い間、銀塩レンズは、ホロゴン、ヘクトール73mmF1.9、
タンバール90mmF2.2のような、いわば鬼っ子に近いレンズ以外、
ぜんぜん使っていなかった!
だから、ひどく驚かされてしまいました。

私はかなりたくさん銀塩レンズを持っているのです。
困りました。
さて、これからどうしようか?
一つの曲がり角に立った、
そんな感じです。



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by Sha-Sindbad | 2015-05-12 01:04 | Sumar50/2 | Comments(2)
Commented by petzval at 2015-05-12 13:52 x
おお、ズマール!すばらしい!
でも、確かに「えっ、こんなに写るの?」と思ってしまいます。
デジタルだとやっぱり。。。という部分はあるのでしょうか。。。
私の経験で、バルナックライカからエプソンのRD-1sに替えた時も、
あれっと思いました。
「レンズ貴族の邸宅で乳母に見守られながら育ったお嬢様」。。。
そうなのかもしれませんね。
私の最初期のプラナーも、コーティングなしのビオターも、
デジタルだとこうで、銀塩なら。。。。
そういう部分があるレンズ群です。
ビオターやプラナー、更には
ヘクトールやズマール。。。
出番が減って行くのがちょっと悲しいです。。。
Commented by Sha-Sindbad at 2015-05-13 11:43
petzvalさん
本当に寂しいですね。
もしかすると、私たちはレンズの中に幸せの青い鳥を探しているのかも知れませんね。
これでもない、あれでもない。
そして、いつか、これだ! これが青い鳥だったんだ!
それがなんであれ、その青い鳥を大切にしたいものですね。
なんだか、夫婦と似ているようですね。
夢がちょっと淡くなりますが、
でも、夢よりも愛、こちらの方が大切なのでしょう。