レンズ千夜一夜

1275 白の海へ  (メオスティグマート50mmF1の株、急浮上!)




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3月5日木曜日、孫の世話で大阪加美に参りました。
午後4時15分孫の泣き声に送られて、家を出て、
約半時間撮影をしてから、JR大和路線で帰路につきました。

カメラはソニーNEX-5
レンズはメオプタ
メオスティグマート50mmF1

丸めたボール紙にNexマウントアダプタを付けただけの手製の鏡胴に、
プロジェクター用レンズを滑り込ませるだけという実に原始的なカメラ。
下手をすると、レンズが地面に落下する危険さえあります。
ところが、このボール紙鏡胴が実によくできています。
かなり剛性が高く、レンズはまるで吹いつくように収まります。
滑りをよくするオイルをレンズに吹き付けて収納すると、
試行錯誤はありましたが、現在はレンズが滑らかに鏡胴内を滑ります。
つまり、一瞬にしてフォーカスできる仕掛け。

昔、コンタレックスに凝ったとき、
オリンピアゾナー180mmF2.8という超ど級レンズを愛用したことがあります。
レンズ下部のレバーで動かす直進式ヘリコイドでフォーカスする、
まるでカポネの時代の機関銃式でしたが、
これに似て、きわめて操作性がよく、
しかもこれほど大げさではない仕掛けが、
使えば使うほどに私の手になじんでくれます。

近いうちに東急ハンズに行って、
このボール紙鏡胴に張り付ける薄い金属板を探しましょう。

ライカMマウントへの改造は次の2つの理由で断念。
①イメージサークルがAPS-Cサイズぎりぎりなので、
ライカマウントカメラでは使えないこと、
②他のAPS-Cサイズのカメラで使うメリットはありますが、
おそらく現在のように、
ほとんど2分の1マクロまで使える自在性はなくなるだろう。

このレンズ、使えば使うほど気に入りました。
マクロ的に使えるせいで、
そのぼけ味はおそらくレンジ史上トップ5に入るに違いないからです。
もちろん等倍マクロでも猛烈にぼけます。
でも、開放絞りがF1のマクロレンズなどないからです。

そのおかげで起こった最大の効果、それは、
    白。
これほどに白く輝くイメージはないのでは、と思えるほど。
今では、このレンズ、ペッツバールの変型なんだと、私は信じています。
この白はペッツバールの白なのですから。

このところ、次第にこのレンズの株が浮上しつつあります。
アストロ・ベルリンのパンタッカー50㎜F2.3とはまた別の意味で、
ホロゴンのサブとして最適、そんな感じがしてきたからです。
by Sha-Sindbad | 2015-03-05 22:50 | Meostigmat50/1 | Comments(2)
Commented by bisqueprince at 2015-03-11 11:18 x
やはり、幽玄境を写しだしますね! 拝見していて、気持ちまで幽玄境へと誘われます。
Commented by Sha-Sindbad at 2015-03-11 22:52
bisqueprinceさん
ありがとうございます。
開放F1の神通力ですね。
ebayのようなオークションサイトで、
プロジェクターレンズを探せば、
たとえば、Schneider Super CINELUX 55mm f2 MC LENS のようなものが18000〜25000で見つかります。
完璧な補正のアポクロマートだそうです。
宮崎貞安さんに改造してもらえば、ライカMマウントで、
これに似た写真が撮れますよ。
私の使っているメオスティグマート50㎜F1もそのうち見つかるかもしれませんよ。
お試しください。