877 ありふれた路地に(キネタール37.5mmF1.8は撮影者の極上のサポーターかも?)
昨日の出勤には思い立って、
ソニーNex-5aにライカMマウントレンズを付けました。
極上のレンズ。
クックのキネタール37.5mmF1.8
不思議ですね。
カメラを手にした途端、空手では見えなかったものが見えてきます。
よくこんな言葉を見かけます。
私は旅に出るとカメラを持たない。
しっかりと自分の目で見て記憶したいのに、
カメラを持つと、写真のことばかり考えて、
ものを見ることができなくなる。
そんな言葉を読む度に思います。
なにも目利き自慢をするときに、
ついでにカメラマンをおとしめる必要はないじゃないの?
肝心なことはなにを見たいか?
人によって見るものが違うのですから、
自分のものの見方を人に押しつけないでほしいものですね。
こんな言葉を書く方は真剣に写真撮影をしたことがないのです。
こんな体験をしたことがないから、こんな言葉が出るのです。
カメラを持つと、ものを見ようとする意志力、集中力が俄然高まります。
漫然と歩いているときに見えないものがどんどん見えてきます。
そのうえ、肉眼ではできない、もう一つおもしろいことがあります。
撮影者とカメラ、レンズとが合作して、
肉眼では見えなかったものが見えてきます。
レンズはどれもこれもそうなのですが、
とくにキネタールは独特の視力の持ち主です。
スピードパンクロの後継者だと思っているのですが、
間違っているかもしれません。
スピードパンクロが持っていた、いわば情景を丁寧に活写する能力を、
さらに鋭くしたような印象のレンズ。
奈良のありふれた路地にちょっと毅然とした表情を帯びさせてくれる、
そんな気配がたまりませんね。
by Sha-sindbad
| 2013-12-05 15:27
| Kinetal37.5/1.8
|
Comments(8)
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taketyh1040 at 2013-12-05 19:32
いつもながらの視点の豊かさには敬服します。
同時に、その意欲とパワーに圧倒されています。
仰る <撮影者とカメラ、レンズとが合作して
には同感ですね〜。
カメラを持って歩くだけで、普段見えない(興味を持たない)ものが、
まったく新しいモノのように見えてくる気がします。(^_^)v
同時に、その意欲とパワーに圧倒されています。
仰る <撮影者とカメラ、レンズとが合作して
には同感ですね〜。
カメラを持って歩くだけで、普段見えない(興味を持たない)ものが、
まったく新しいモノのように見えてくる気がします。(^_^)v
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a1photo at 2013-12-05 23:06
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bisqueprince
at 2013-12-06 03:12
x
仰るとおりだと思います。僕も、カメラを持っていなかった時は、ほんと、ものを見てなかったんだな、と思いました。
>撮影者とカメラ、レンズとが合作して、
目で見ている以上に、素敵な情景が写りますね、僕レベルの腕でも、共感しました!
最後の、赤いホースのお写真、超イキイキしていて、嬉しくなってきました^^
>撮影者とカメラ、レンズとが合作して、
目で見ている以上に、素敵な情景が写りますね、僕レベルの腕でも、共感しました!
最後の、赤いホースのお写真、超イキイキしていて、嬉しくなってきました^^
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Sha-sindbad at 2013-12-06 23:07
taketyh1040さん
ありがとうございます。
ロボグラフィって、要するに、なにを撮ってもいいじゃない?
ということなので、手当たり次第撮ると、こんなことになります。
でも、その日手にあるレンズがなにかしら影響をしているらしく、
そのレンズなら撮れるような被写体がどんどん見つかります。
私にとって写真の醍醐味って、そんな歩き慣れた場所での発見なのです。
ありがとうございます。
ロボグラフィって、要するに、なにを撮ってもいいじゃない?
ということなので、手当たり次第撮ると、こんなことになります。
でも、その日手にあるレンズがなにかしら影響をしているらしく、
そのレンズなら撮れるような被写体がどんどん見つかります。
私にとって写真の醍醐味って、そんな歩き慣れた場所での発見なのです。
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Sha-sindbad at 2013-12-06 23:08
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Sha-sindbad at 2013-12-06 23:12
bisqueprinceさんとライカMの関係は、
おっしゃることと丁度逆です。
bisqueprinceさんの独自の視点にライカが協力しています。
カメラを手にとるよりも前に、ものの見方が尋常ならざる域に達しているからです。
ライカM9の技法と写真なるものの本質を深めていかれたら、
さらに深い作品群が出現するでしょう。
どんなに忙しくても、続けていってください。
楽しみにしています。
おっしゃることと丁度逆です。
bisqueprinceさんの独自の視点にライカが協力しています。
カメラを手にとるよりも前に、ものの見方が尋常ならざる域に達しているからです。
ライカM9の技法と写真なるものの本質を深めていかれたら、
さらに深い作品群が出現するでしょう。
どんなに忙しくても、続けていってください。
楽しみにしています。
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bisqueprince
at 2013-12-12 02:24
x
ご教授いただき、ありがとうございます!
>ライカM9の技法と写真なるものの本質を深めていかれたら、
共に難題ですね、でも、前に進める指針が出来ましたので、求めていれば、そのうち、少しでも、何かが見えてくると思います。 ご教授いただけるって、本当に嬉しいですね。ありがとうございます!!
>ライカM9の技法と写真なるものの本質を深めていかれたら、
共に難題ですね、でも、前に進める指針が出来ましたので、求めていれば、そのうち、少しでも、何かが見えてくると思います。 ご教授いただけるって、本当に嬉しいですね。ありがとうございます!!
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Sha-sindbad at 2013-12-12 18:40
bisqueprinceさん
「教授」なんて、とんでもありません。
同好の士の間での情報の提供、ただそれだけです。
思うに、bisqueprinceさんの写真を拝見していると、
誰かに教えてもらう必要なんてまるでありません。
初めから、誰も真似のできない境地で撮っておいでになります。
人形たちを拝見するにつけ、
それも当然だな、と納得しています。
「教授」なんて、とんでもありません。
同好の士の間での情報の提供、ただそれだけです。
思うに、bisqueprinceさんの写真を拝見していると、
誰かに教えてもらう必要なんてまるでありません。
初めから、誰も真似のできない境地で撮っておいでになります。
人形たちを拝見するにつけ、
それも当然だな、と納得しています。