レンズ千夜一夜

863 雨の奈良町 (スイター16mmF1.8はドラマチックに街撮りしてくれて)



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すでに冬の到来を思わせる寒い朝、
そぼ降る雨が寒さをなおさらに募らせるようです。

携行したのはケルンのスイター族の広角、

    スイター16mmF1.8AR

55枚撮って、16枚選んでみました。

    レンズを変えると、なにかしら発見があります。
    そのあたりの感触が確かに浮かび上がってくると、
    嬉しくなりますね。

ARと銘打たれているところを見ますと、
RXもあるのでしょう。

    でも、私はレンズコレクターではないので、ほしいとは思いません。
    このスイター、オリンパスEP-L1に付けると、32mmとかなりの広角。
    とにかく絢爛と写るレンズです。
    この上にRXを購入するって、双子の一人と結婚して、
    とてもよい伴侶だとわかって、
    もう一人の双子も妻にしたいと思うようなところがあると、
    私は感じてしまうからです。

ケルン社って、ブラックペイントが大好きなようです。
マクロスイター50mmF1.8も含めて、
たいていのレンズはこのペイント鏡胴が印象的です。
とても艶があるあたり、画像の印象に共通します。

どんなジャンルの商品もそうなのですが、
デザインの独創的で美しいものは性能も独創的で優秀ですね。

このように形が機能を左右する傾向は、絶対原則ではありませんが、
人間にも通用します。
一目見るだけで、この人はなにかあるぞ、と感じさせる人は、
たいていの場合、なにかがありますね。
でも、当然ながら、そうでない場合もありますね。

    昔、哲学者の卵と知り合ったことがあります。
    ケンブリッジ大学哲学科に入学し、イギリスに渡ってしまいましたが、
    その直前の頃に知り合いました。
    彫刻されたような、くっきりとした面立ちも英雄的で、
    長髪をなびかせて、いかにも思索の人、傑物と感じさせる人物でした。

でも、ここからが面白いところですが、

    彼は渡英するために、高級紳士服仕立て店で三つ揃いを新調したのです。
    なかなか堂々として渋い色調で、
    日本人離れした胸板の厚い上半身をシックに包んでいました。
    でも、浮かない顔なのです。

        「どうしたんですか?」

    すると、彼曰く、
    
    「イギリスでは6つボタンの5つ掛けが紳士服の基本なんですよ。
    そうしっかりと注文しておいたのに、
    できあがってみたら、5つボタンの4つ掛け。
    これじゃ、様にならない」

もうしわけありませんが、思わず吹き出してしまいそうになりました。

    宇宙と神と人間の形而上学、究極の存在論を思索し尽くそうという哲人が、
    ボタンの数を気にするなんて?
    あまりに小さいんじゃありませんか?

その後、音信不通になってしまい、現在に至っていますが、
今どうしているでしょうね?
by Sha-sindbad | 2013-11-19 22:15 | Switar16/1.8AR | Comments(0)