レンズ千夜一夜

813 日暮れに目覚めるものたち(スピード・アナスティグマート25mmF1.5は七変化で)



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私にとって、シネマウントレンズ中いわゆるBokehlensの双璧は、

    キノプラズマート25mmf1.5、そして、
    スピード・アナスティグマート25mmF1.5。

負けず劣らずぼけたりあばれたりするレンズは他にもありますが、
この2本に共通するのは、気品ではないでしょうか?

どんなにぼけても、一本筋が通っています。

    育ちも人柄もすぐれた人が酔ってもやはりどこか整然としている、
    そんな感じ。

日曜日、レイノカイの撮影会で、
上賀茂神社を出て、北山の裏通りに入ったあたりで、
超広角の現代風精密レンズ、スーパーワイドヘリアー15mmf4.5から、
かなり古いダルメイヤーレンズに交替しました。

次第に日が落ち始めると、小型高速レンズの出番です。
北山の本通りから四条の裏道まで撮り続けること220枚、
その内10本、選んでみました。

いつも思うのですが、16㎜ムービーカメラでこれを使ったとき、
こんなに周囲がぼけたはずはないのでは?
フォーサーズで無理にレンズ周辺まで取りこんだのでは?

    さもないと、主人公を小さく中央に配置して、
    バックは暗黒に近い状態にしないと、使えなかったでしょう。
    36㎜用レンズたちだって同様です。

そんなレンズをマイクロフォーサーズで使えるようになった。
本来使えないレンズを無理矢理使うことによって、
レンズ周辺の本来なら欠陥とされる部分を活かして、
玄妙、不思議なイメージを生み出すことができるのですから、
こういうのを怪我の功名と言いたくなります。

    少なくとも、聖書のユダヤ王サウルが若い頃、
    迷子のロバを探すために出かけて、
    王様の位を手に入れてしまった逸話に似ています。

でも、そんな風に思うのは、少数の好き者だけ。

    今回の10枚、現代の完璧レンズのユーザーがご覧になれば、
    こんな反応でしょう、

    この完全ダメレンズは一体なんだ?
    使っている撮影者はそろそろ介護等級を申請したら?

残念ながら、使っている本人はかなりまともなのですが、
まともなら、なんでこんな画像を喜ぶのか?
本人も説明はできませんが、いつもの通りお答えするだけ。

    だから言わんこっちゃない!
    悪いことは言いません、
    こんなボケボロ写真ブログとはきっぱりサヨナラして、
    現代の完璧レンズが作り出す理想の画像世界にお遊びなさいよ。
by Sha-sindbad | 2013-09-25 18:16 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(10)
Commented by mayopiza at 2013-09-25 21:35
こんばんは(^-^)
どの写真も心の奥底を掻き立てられるような素晴らしい作品ですね。見ていて興奮してしまいました。(≧∇≦)

Cマウントレンズが作り出す描写を知ってしまうと、このレンズを中心に撮影活動をしてしまいます
これではいけないと上品な完璧レンズで写真を撮るのですが満足できませんσ(^_^;)
Cマウントレンズ、中毒を引き起こす罪なレンズです

Mマウントでは使えないのでしょうか・・・?
Commented by Sha-Sindbad at 2013-09-25 22:36
mayopizaさんがおっしゃることは、そっくり私にも当てはまります。
私も完全にCマウントレンズ中毒。
イメージサークルとフランジバックの関係でMマウントへの改造はほとんど無理ですね。
私ができたのは、キノプラズマート25mmf1.5だけ。
周辺がものすごくけられますが、リコーGXR/A12やエプソンRD-1xなら37.5mmの準標準レンズとして活用できます。
35㎜用アリマウントレンズはたいていMマウントに改造できます。
なにか見つけたら、まず私に可能性を照会したうえ(無料)、
千葉の宮崎貞安さんに相談してみてください(有料)。
新しい世界が開けますよ。
Commented by 中将姫光学 at 2013-09-26 01:12 x
こんばんは。写真のこともSha-Sindbadさんのこともまったく理解できていないわたしには、1枚目のスナップ風がたいへん気に入りました。
パッと見るとランニングシャツの男の瞑想がテーマかと思ったのですが、よく見ればランニングする男の迷走の方が実は主題だったんだなと考えたくなります。
そのひとの上半身はハイライトの中で下半身とずれているように見え、下方に目を移すと影も同様に上半身がなくて奇妙な符合です。
これを解釈すると、コーチの前でマラソン大会優勝を目指す青年だが、彼はコーチに言われるがままに足を動かすものの、自分の頭で考えての走りではなく、心もともなっていない、Sha-Sindbad さんのレンズはそれを見透かして頭も心臓も一体となっていないことを表現してしまう、とこんな風になってしまいます。
勝手を書かせていただき、申し訳なかったですが。

おととい終了のオークションで
Kino Plasmat f1.5 Foc.1-5/8 Inches Pat. Dr. Rudolph Cine-Mount Lens
というのが出ていました。
41mmのキノプラズマートですね。
いくらになるのかと後で確認したら、USD7900ですって。
25mmF1.5を大切になすってください。
Commented by 川越 at 2013-09-26 19:36 x
こんにちは。今回の写真は何枚かずいぶん恐い写真が混ざっていますね。a1photo が乗り移った?
Commented by Sha-sindbad at 2013-09-26 22:09
中将姫光学さんの今回のコメント、文学ですねえ。
私にそんな風に瞬間を構想できる能力があれば、
一転、写真家を目指していたでしょうね。
真相は、オリンパスE-PL1のファインダー、逆行でほとんど見えません。
拡大して、中心の男の白いシャツにピントをかろうじて合わせて撮る瞬間、
バックにランナーが通り過ぎ、具合良く写り込んでくれたのです。
ランナーの迷走を作りだしたのはスピード・アナスティグマートのいたずらです。
でも、これからはこの写真を見るときは、お説を採用させていただきます。
7900ドルのキノプラズマート、ああ、夢の又夢ですね。
50㎜と来ると、今では常に1万ドルを超えるでしょうね。
小さなキノプラズマートたちがますます大切になりました。
Commented by Sha-sindbad at 2013-09-26 22:12
川越さん
お久しぶり。
a1photoさんに乗り移ったりされたら、災難ですね。
でも、コメントを拝見した後、写真を見なおしてみると、
たしかに怖い感じがしてきました、とくに人形さん。
当分の間、a1photoさんのブログ、避けた方がいいかも知れませんね。
Commented by a1photo at 2013-09-26 23:05
おいおい。
改心して美人を出してるよ。
Commented by Sha-sindbad at 2013-09-27 01:10
a1photoさん、
あなたは改心するような人じゃありませんね。
ホラーの後に美人を出すって、かなりの度胸が必要ですね。
ファンは、素顔の美人の美しい微笑の背後にホラーの影を探してしまうからです。
Commented by bisqueprince at 2013-09-27 02:48 x
素敵なお写真ばかり!  ノスタルジックな描写で撮られたり、グルグルボケで、躍動感たっぷりに撮られたり、レンズを活かしきっていらっしゃいますね!  また、魅入られてしまいました。
Commented by Sha-sindbad at 2013-09-27 22:50
bisqueprinceさん
お言葉を返すようですが、
レンズを使い切ることはおそらく不可能ではないでしょうか?
あらゆるシチュエーションで違う顔を見せてくれるのですから。
この日、スピード・アナスティグマートを楽しんだことは事実ですが。