レンズ千夜一夜

788 健全な精神(バルター35mmf2.3はかなりの武器になりそう)



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昼食時、交差点を渡ろうとして、
私の前を大学生らしい女性の自転車が追い抜いて行きました。

    今日の出勤にリコーGXR+A12に付けたのは、
    バルター35mmF2.3

絞り羽根が固着してしまって、
おそらくF3.5あたりで常用することになりました。
これなら全天候に通用します。
別に絞る必要のないレンズだし、作画をするわけでもないのですから、
使い勝手がよくなったと考えています。

F3.5なら、かなりの深度を確保できています。
歩くとき、4mほどの距離に設定して、ノーファインダーで撮ります。
今回も幸運でした。
レンズの深度が、自転車の長さ全部をドンピシャリカバーしてくれました。

    健全な精神は健全な肉体に宿る、そう昔は言われていましたね。
    心身二元論が否定されてしまった今、
    この名言は実のところ無意味になってしまっているですが、
    この女性の後ろ姿を見ますと、
    いや、やっぱりその通りなんだと思ってしまいますね。

バルター50mmにも共通することですが、
とてもグラデーションがよく、穏やかな画像をくれます。
このレンズの良さが女性の美しさを引き立てている感じがしませんか?

    華麗なメタモルフォーゼを期待することはっできませんが、
    このレンズなら、その場の雰囲気をしっかり記憶にとどめてくれる、
    そんな信頼感にあふれています。

写真家の大半は、レンズ特性に振り回されたくない、
とくに写りの結果を予測できないレンズなどもっての外とお考えでしょう。
そんな写真家にとって、バルターはかなりの武器になってくれることでしょう。

私は、レンズ9、自身1のスタンスで撮る人間ですから、
華麗に変化(ヘンゲ)するキノプラズマート族やパンタッカー族
に対する思いいれがはるかに強いのですが、
どんなことでもそうですが、過ぎたるは及ばざるが如し、ですね。

    無法松が大暴れしたあとは、そのどさくさに紛れて、
    上品にアルセーヌ・ルパンして、
    ごっそり金目のものをいただくのも悪くはありません。

いったいなにを言いたいのだ?
善良なる紳士淑女は目を白黒させておいででしょう。

    要するに、お行儀のよいバルターだって、
    現代レンズに比較すると、無法ものの一味だということです。
    おかげで、この女性、永遠に傾いたまま、
    私の記憶の宝庫に止まることになったのですから。

使い手、レンズ、揃いも揃って、サンダンス・キッドしちゃって、
「明日に向かって撮れ!」
こう行きたいものですが、
それにしては、このブログの写真はたいていお行儀がよいようです。
ただのレンズサンプルという性格故やむを得ません。

    サンダンス・キッド写真は別ブログの方でごらんいただきましょう。
by Sha-sindbad | 2013-08-30 22:08 | Bartar35/2.3 | Comments(0)