人気ブログランキング | 話題のタグを見る

レンズ千夜一夜

764 舞踏(カラー・ミノター35mmf2.8も斜陽を受けて踊り出し)



764 舞踏(カラー・ミノター35mmf2.8も斜陽を受けて踊り出し)_b0226423_21435384.jpg





一族の盛衰を描き出す人間ドラマの場合、
斜陽の下り坂にかかったあたりが一番ドラマチックですね。

太陽が描き出すドラマも同様です。
太陽が西に傾いて没する直前の1時間が1日の勝負ですね。

私はこの1時間を「黄金の時間」と呼んでいますが、
そう呼んで、喜ぶわりには、
黄金の時間を撮ることがあまりありません。

    ロボグラフィは、斜陽に浮かび上がらなくても、
    ほとんど光がなくても、浮かび上がるものだからです。
    存在自体が静かに輝いているからです。

でも、偶然出会うと、やっぱり撮らせていただきます。
今日、帰宅途中もそうでした。

    バスから降りて歩いていますと、
    やわらかい葉の草が目に入りました。
    娘(猫ですが)の整腸剤によさそうなので、
    手で握るほども摘んで、家並みに入ってふと路地を見ると、
    草の乱舞が目に入りました。

バッグからカラー・ミノター35mmf2.8付きオリンパスE-PL1を取り出し、
左手に草を一杯握ったまま、数枚撮りました。
カメラのホールディングには最悪の事態でしたが、
なんとか撮れました。

    斜光線はデフォルメの名人なのですね。

カラー・ミノター35mmf2.8は鮮鋭が売り物のレンズですが、
ここではミノックスレンズのこの美点が生きた感じ。
by Sha-sindbad | 2013-08-02 22:03 | Colour-Minotar35/2.8 | Comments(2)
Commented by bisqueprince at 2013-08-02 23:18 x
うわ〜、凄い描写ですね! 草が主役と思って見ていると、いつのまにか影が主役に入れ替わっています。影のほうが、イキイキするなんて、sha-sindbadさんならではの目線ですね! 写真はやはり、奥深いですね。
Commented by Sha-sindbad at 2013-08-03 22:40
bisqueprinceさん
私はいつも最初に影に目が行くのです。
こんなに細い草の葉がこんなにダイナミックに変身できるのですから。
太陽は魔術師ですね。