レンズ千夜一夜

723 雨の日(シノール25mmF1.4はフランス的理知のきらめきをもつレンズだった)



フランス的なエスプリの神髄を見せてくれた、
そんな言葉をよく耳にすることがあります。
そんなとき、どんな印象を思い浮かべますか?

私の場合は、なんと言っても、
切れ味のよい理知の働きを思い浮かべてしまいます。

    なんと言っても、パスカル、デカルト、ヴォルテールの国なのです。
    数学と理知的な思弁がフランス人の知性を強靱かつ周到なものにしています。

    バルザック、ユゴー、デュマの三大文豪の数々の大作群を彩るのも、
    徹底的に考え抜き、しぶとく生き抜く、絶対にたじろがぬ人間たちのドラマ。

シネレンズを使うようになって、フランスのレンズたちもまた、
フランス的思弁と同種のエスプリを根底に感じさせることに気づいて、
嬉しくなっています。

    アンジェニュー、キノプティックがまさにその典型ですが、
    Som Berthiotもまた負けてはいません。
    これらのフランスのレンズ会社のレンズたち、
    揃いも揃って、強烈な切れ味なのですが、冷たくない。
    いつもあたたかいのです。

今日は一日中雨の予報で、考えました。

いつもは、雨にぴったりの幽玄描写をプレゼントしてくれる、
ダルメイヤーを持ち出すのですが、
ときには、濡れていながらも、明晰で押し出しのよい描写も試してみたい。

    そこで持ち出したのが、Som Berthiot。
        シノール25mmF1.4
    私のそんな気持をレンズに伝えてくれるカメラは、
        オリンパスE-PL1。

かなり忙しい日だったので、撮影できたのはせいぜい15分弱。
まったく変わり映えのしないストリート。
じめっと湿った天候。
でも、そんなことをすっかり忘れて、撮影を楽しむことができました。



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by Sha-sindbad | 2013-06-21 21:42 | Cinor25/1.4 | Comments(6)
Commented by bisqueprince at 2013-06-22 00:17 x
15分で、名作の数々!  圧倒されました。 
Commented by taketyh1040 at 2013-06-22 10:52
梅雨を強く感じましたね〜。
これが、組写真というものだろうなぁ〜と実感いたしました。
Commented by Sha-sindbad at 2013-06-22 22:06
bisqueprinceさん
そんなことをおっしゃると、穴を探したくなります。
いつものことですが、なにも考えず、
数歩ごとに出会ったものを見境なく切っては棄て、切っては棄て式で撮っています。
とにかく超接近して、開放で撮ると、なんとか見られる写真になります。
Commented by Sha-sindbad at 2013-06-22 22:08
taketyh1040さん
私は雨が大好きなのです。
それなのに、今年は空梅雨、がっかりしていたので、
いそいそと撮らせていただきました。
ただ順番に並べただけです。
みんな濡れに濡れているので、統一感が出ました。
Commented by Jimmy at 2013-06-23 10:33 x
いいショットですね。
私もこの時期雨をテーマに撮影しようと通勤にはカメラを持参してますが、結局雨にめげます。
Commented by Sha-sindbad at 2013-06-23 21:52
Jimmyさん
ありがとうございます。
私は、雨が一番好き。
土砂降りになればなるほど撮りまくります。
防水など考えたことがなく、
撮り終わってからも、別にカメラ、レンズをケアしたことがありませんが、
ついぞカビが生えたり、故障したりということがありません。
一番怖いのは砂漠ですね。
超々微細な砂粒が襲来するのですから。
でも、一度も故障したことがない。
よほど運のよい男のようです。