レンズ千夜一夜

644 春へ (マクロスイター26mmF1.1は母の眼差しに似て)



人間でもそうですが、
レンズも暖色系がいいですね。

    冷たさは人を突き放し、
    あたたかさは人を抱擁します。

写真は人と一緒なのです、

    愛と美、これこそが理想なのですから、
    すみずみまで愛情がこもっていてほしいものです。

以前、優れたアマチュア写真家に出会ったことがあります。
驚くほど見事な写真を撮る人でした。

    一枚、一枚、あっと仰天し、
    ぼくには絶対に撮れないと、脱帽あるのみでした。
    でも、心はちっとも喜んでいないのです。

あたたかい写真は、私の心を喜びで沸き立たせてくれます。
元気が出て、感謝の気持ちで一杯になります、
ああ、こんな写真を見ることができて幸せだ!

ところが、彼の写真を前にして、
そんな気持ちがまったくわき上がってこないのです。

    すべてが計算しつくされているようで、
    いわば、冷徹な外科医の執刀を見るような気分。
    すごい、
    だけど、こんなもの見なくて済めばもっとよかったのに!

私はすべての打算を排除するために、
構図を考えず、四隅に気も配らず、
写真のできあがりを予見できないよう、ノーファインダーで撮ります。
だから、写真作品になるようなものは撮れません。

    でも、すべてが私の愛の産物なのです。
    どんなに不細工な子供でも、母から見れば、この世の奇蹟。
    ロボグラフィは、この母の心でしか撮りたくない、
    私はそう願っています。
    マクロスイター26mmF1.1の開放って、母の眼差しなのです。




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by Sha-sindbad | 2013-04-03 22:39 | MacroSwitar26/1.1 | Comments(5)
Commented at 2013-04-04 01:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-04-04 01:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Sha-sindbad at 2013-04-04 09:56
なんだか、期待しちゃいそうですねえ.......
Commented by bisqueprince at 2013-04-04 16:26 x
また見入ってしまいました。現実でのウサが晴れるような、現実離れしたお写真。気持ちが豊かになりました!
Commented by Sha-sindbad at 2013-04-04 22:09
bisqueprinceさん
私はもうかなり前から美と愛と夢に生きることにしています。
いつもボケ写真ばかりで、高画質派の写真家の皆さんにとっては、
振り捨てたい過去の写真ばかりなんだろうと分かっていますが、
時折、bisqueprinceさんのような奇特な方がおいでになるのが、
うれしいですね。