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レンズ千夜一夜

629  御影公会堂 (ズマロン35mmF3.5って、隠れたカリスマレンズらしい)



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日曜日、墓参のはしごをしました。
はるばる神戸御影の丘陵にある妻の両親の墓を訪ね、
御影の公会堂で食事をとった後、
大阪吹田の私の両親の墓を訪ねました。

御影公会堂地下食堂は隠れた名物レストラン。
まるで大正ロマンのようなたたずまいで、
昔の西洋料理店風の一品料理がメニューに並びます。
テールシチューを頂きましたが、絶品。
食後の珈琲がまた、お砂糖もミルクも要らぬ、
あっさりとしてコクのある逸品。

その公会堂の1階の両袖に男性用、女性用トイレが別れています。
太い柱に貼り付けられたその表示が、暗い廊下に輝きます。

携帯したカメラはリコーGXR/A12。
レンズはライカの広角レンズの逸品、

    ズマロン35mmF3.5。

ライカ使いの中には、ズミクロンよりも、ズミルックスよりも、
ズマロンだという人がかなり居ます。

    線が細いのだけど、立体感があって、
    壺にはまると、とんでもないほどに光彩陸離たる描写を見せる。

人間で言いますと、

    目立たないけど、じっくりと実力を蓄えていて、
    しゃしゃり出ないけど、いざとなると、肝っ玉の据わったところを見せる、
    そんな人物。

忠臣蔵の大石内蔵助はそんな人だったようです。
ズマロンはレンズ中の内蔵助なのかも知れません。
by Sha-sindbad | 2013-03-19 18:51 | Summaron35/3.5 | Comments(0)