レンズ千夜一夜

605  奈良町幻影 (スーパーアンギュロン21mmF4はホロゴンの影武者第一候補か?)



レンズが写真の質を決めるという神話があります。
私も昔は信じていました。
でも、この神話、きっとレンズ会社が作ったものでしょう。
レンズを代えて、同じレンズを使っている写真家の作品に似たものが撮れたら、
世話はありませんね。

   分かりやすい話では、戦前のカルティエ=ブレッソンの名作群、
   おそらくエルマー50mmF3.5をメインに撮られたと推測しますが、
   私もエルマーを使いましたが、撮れた写真はいつも私の写真。
   ついぞカルティエ=ブレッソンの名作に似たものなんか撮れませんでした。
   他の人でそんな作品を作った人も知りません。

写真家であれ、素人であれ、例外なしに、
撮れるものは自分の写真だけ。

しかし、そんな作品制作を離れて、レンズの味わいに違いがあるかと問えば、
答えはもちろん一つ、

   断然違いがあります。

その一つのファクタとして、画像の迫力の違いがあります。
良い写真が撮れるか否かは、写真の才能にかかっています。
でも、写真の才能なんかなくても、迫力ある写真が撮れます。
つまり、レンズの力。
そんな好例となるようなレンズを木曜日に使いました。

   ライカR用のレンズ
   スーパーアンギュロン21mmf4R

前後対称型のビオゴン系のL/M用スーパーアンギュロンと、
レトロフォーカス型の一眼レフ用スーパーアンギュロンとは、
完全に別種のレンズと感じられます。

   木曜日、初めて使ってみて、
   kinoplasmatさんやジオグラフィックさんのとても高い評価も、
   実にごもっとも、とうなずくばかり。

もう一つよいところは、とても廉価なことなのですが、
世の中、良いことばかりではありませんね。
ライカM9にはとても大げさに見えるほど重くて大型のレンズ。
付属のフードを外すと、ややバランスが回復し、
お腹あたりに保持して、ホロゴン風超接近撮影をすることができます。

   撮れた写真はツァイスレンズに似た剛直で男性的な描写。
   スーパーワイドヘリアー15mmf4.5の描写がかなり腰の弱い今、
   ホロゴンの使えないライカM9で使えるホロゴン代用レンズと言えば、
   まずこのレンズが最右翼となりそうです。

まあ、ランダムに選んだサンプル5枚をごらんください。




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by Sha-sindbad | 2013-02-22 22:15 | SuperAngulon21R | Comments(2)
Commented by bisqueprince at 2013-02-24 01:32 x
主題がないのに、画面全体からSha-sindbadさんが撮影される意味、が伝わってきます。  今回も、なにか、見過ごせない凄みを感じ、いい気分で眠れそうです。 いいお写真、ありがとうございました!
Commented by Sha-sindbad at 2013-02-24 14:53
bisqueprinceさん
ありがとうございます。
全部、スーパーアンギュロンのおかげです。
どんな風に撮っても、とにかく凄みを感じさせてくれるレンズが、
この世には幾本があるようです。
私の知る限りでは、ホロゴン15mmF8がそうなのですが、
このスーパーアンギュロンもかなり迫力があります。
私もいい気分で眠ることができました。