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レンズ千夜一夜

566 ステーション (パンタッカー50mmF2.3は舞台を作ってくれるレンズ)


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私は目的地の駅に着いて電車を降りると、
ただちにカメラを取り出し、臨戦態勢を撮ります。
あまり、そんな人は居ませんね。

なぜか?
スタンダードな人には、自身の被写体を発見したときが、
カメラを持ち出す時なのです。

私は、スタンダードではないのでしょう。
カメラを持ち出すと、被写体が出現します。
彦根駅の階段を下りてゆく私たちの横を女性が追い抜きました。
かなり急いでいるのは、デートなのでしょうか?

もちろん即座にシャッターを落としました。
ライカM9に付けたアストロ・ベルリン、

我が愛しのパンタッカー50mmF2.3は、
周辺減光が激しいレンズです。

    周辺減光はレンズの欠点とされています。
    もうそれだけで使わない人の方が多いでしょう。
    画面全体が均質であることが、作品作りの前提なのですから。

私は作品作りをいたしませんので、
画面がどうであれ、私の心にかなうことが前提。

そんな私の好みのをしっかり満たしてくれるのが、このレンズ。

    周辺減光はむしろ舞台を作り出してくれる、
    得難い特質の1つなのです。
by Sha-sindbad | 2013-01-06 23:03 | PanTachar50/2.3 | Comments(5)
Commented by hiroak-y at 2013-01-06 23:41
初めまして、ハチと申します。
不思議な、どこか思わせぶりな感じがして、ずっと眺めてしまいました。
 レンズの特性を知る事って大切なんですね。勉強になりました。
Commented at 2013-01-07 10:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Sha-sindbad at 2013-01-07 14:56
ハチさん
ようこそ!
私が思うに、よい写真を撮りたかったら、方法はただ1つです。
今持っているカメラとレンズで10年撮り続けること、
これしかありませんね。
私は、よい写真を撮るために努力することはやめましたので、
ただ写真が好きで、遊んでいるだけの素人に徹しています。
ですから、私のブログはなんの参考にもなりませんが、
それでよろしかったら、ときどきおいで下さい。
Commented by bisqueprince at 2013-01-08 12:59 x
周辺減光、大好きです。  周辺減光さえも自らの舞台にしてしまう、人影となった女性。  お写真の大きさ以上に物語が写し取られていますので、ついつい引き込まれてしまいました。
Commented by Sha-sindbad at 2013-01-08 21:55
bisqueprinceさん
ありがとうございます。
私なんか、周辺減光を食べて生きているようなものです。
どうも私自身、異常に視野が狭い周辺減光人間らしく、
実際に、この女性しか見ていなかったのですから、
これが私にとっては正解の視覚なのです。
それに、私は、スカートをひらめかせて颯爽と歩く女性に弱い。
こんな女性が見つかると、普段はしないスナップをしてしまいます。
レンズ開放、ピント目測でしたが、かなりしっかりフォーカスしたようです。
私の心がちゃんとフォーカスしていたおかげでしょうね。