レンズ千夜一夜

388 高校生 (ペンタック38mmF2.9は由緒正しい家柄なので、清く正しく使いましょ)



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taketyh1040さんから、前回の写真について、
ノーファインダーでよく撮れているとお褒めの言葉を頂きました。
でも、実のところ、ノーファインダーというのは簡単ですね。

私のやり方を紹介しておきます。
実に簡単。

まず、35mmよりも広角であれば、被写界深度で撮れますので、
これはもう練習不要。
50mmよりも長焦点になると、少し難しくなります。

私が決めている鉄則があります。

被写体と私との距離を測ってレンズ指標を修正する、これはしません。
そんなに器用ではないので。

    その逆。
    距離をあらかじめ設定しておいてから、
    その距離まで接近して、カメラを腹に付けるようにして撮ります。
    
ノーファインダー撮影は、距離感覚を身に付けることが大切です。
あなたは、たとえば1.4mを目測できますか?
私はできません、だから、

    1、1.5、2、3mの4つの距離だけ身につけるように訓練しています。
    ヘリコイドにもこの距離順に、白、黄、青、赤の丸印を貼っています。
    最短がかなり短いレンズの場合は、最短距離に緑丸を付けています。
    50mmのノーファインダー撮影のときは、原則として絞りはF5.6か8にします。

昨日、中華服を撮る1分ほど前です。
歩いていると、
女子高校生が私の右横を追い抜いて、
左のファッションビルにすっと逸れました。
1.5mに設定していたので、腹のカメラをちょっと左にひねって、
その方向は見ないで、一枚シャッターを切りました。
幸運にも、しっかり合焦していました。
女子高校生がビルの広告写真を見上げているような感じに、
ちょっと傾きました。
身体をひねって撮ったので、カメラが歪んだだけ。
全部、幸運な偶然です。
「神様のプレゼント」、そう呼んでいます。

撮った次の瞬間、画像をチェックしているカメラマンを見ますが、
それはしません。
撮れたか撮れなかったどちらかですし、
撮れなかったとして、あなた、追いすがってもう一枚撮りますか?
こういうのを「未練がましい」と言います。
縁がなかったのです。
あきらめましょう。

娘から尋ねられました、

    「ああいうのって、盗撮じゃないの?」

私、断固として、

    「違うよ、ストリートフォトだよ」

どう違うのか?
動機が違います。

    汚い動機で撮れば、盗撮。
    美しい人をひたすら賞賛する動機で撮れば、盗撮ではない。

清く正しく生きましょう。
そうすれば、写真も清く正しいものになります。
もし疑われても、カメラの写真ファイルをチェックすれば一目瞭然。

もしあなたの心にちらっとでも、
「これ、盗撮なんじゃないかな?」
という気持ちが浮かんだら、撮るのをやめましょう。

いつも浮かぶのであれば、
ストリートフォトはやめましょう。
あなたの心には不純な思いが渦巻いているのかも知れませんからね。
花と自然だけ撮りましょう。
by Sha-sindbad | 2012-07-11 17:28 | Pentac38/2.9 | Comments(2)
Commented by nakky85 at 2012-07-12 11:44
ワタクシは「ストリートフォト」は文化だと信念を持って撮っておりますです(笑)
Commented by Sha-sindbad at 2012-07-12 14:11
nakky85さんがその信念で、
独特のストリートフォト世界を展開していかれるのを長年見守りたいですね。
私は娘には立場上「ストリートフォト」だと弁明しましたが、
それはロボグラフィだと言っても、通じないから。
私にとって、ものも人もみんなロボグラフィ。
だから、人間関係、心の動き、感情といったものは無縁。
つまり、ロボグラフィは文化ではなく、ただの日記。
その信念で撮っています。
互いに思いは別ですが、撮る世界は共通ですね。