レンズ千夜一夜

332  美しき女性たち (ダルメイヤー25mmF1.9は幽玄郷への扉なのかな?)


スーパーシックス25mmF1.9を2度続けて使ったので、
兄弟レンズ間のバランスをとる必要が生じました。

    ダルメイヤー25mmF1.9

この2本のレンズは、いわば父違いの兄弟。
後者の父はペッツバールだそうです。
どう違うのでしょうか?
ちょっと確かめたくなったこともあります。
今日の出勤に持ち出しました。

雨交じりの曇天なので、終始開放で撮れました。
たしかに明確に違います。

スーパーシックスは開放でもまるで崩れません。
折り目正しい正統派の御曹司というたたずまい。

一方、ダルメイヤー25mmF1.9はどうでしょう?
3枚の写真で、ご自分の目でご確認願いたいのですが、
壮大にグルグル回ります。
中央の合焦部の見事さをこのグルグルぼけが際立たせています。
なんだかキノプラズマートに近い雰囲気ですね。

まさに幽玄郷。




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ダルメイヤーらしい、あたたかい色合いと厚みがあって、
ダルメイヤーのエンラージングアナスティグマート50mF3.5と、
描写性がそっくり。
とても楽しいレンズですね。
F1.9兄弟というのは、ダルメイヤー家でも出色の優れものかも?
ダルメイヤーの入門版レンズとしては、これが最高かな?

オークションで、ダルメイヤーの37㎜F1.9が出品されています。

売り手は、周辺の激しいグルグルぼけの作例をもってきて、

    「スーパーシックスの刻印はないけれど、
     スーパーシックスのグルグルぼけの特徴が出ているので、
     間違いなく、スーパーシックスである」

でも、この37㎜の作例のぼけ具合は、
少なくとも私のスーパーシックス25mmF1.9とは違います。
私が少なくとも4回使った結果では、
グルグルぼけは一度も発生していません。

kinoplasmatさんのDallmeyer SuperSix 25mm の頁にも、
素敵な作品が24枚も並んでいますが、
1枚にかすかに発生しているだけで、
残り全ての作品にグルグルぼけは見られません。

オークションの作例は、
むしろ今回のダルメイヤー25mmF1.9のぼけ具合とそっくり。
なんだかペッツバール型ではないかと思えるのですが、
ほんとうはどうなのでしょうねえ?
くわしい方のご意見を聞きたいところです。
by Sha-Sindbad | 2012-05-15 18:16 | Dallmeyer25/1.9 | Comments(2)
Commented by kinoplasmat at 2012-05-16 04:13 x
寝ぼけながらのコメントで恐縮です。
スーパーシックスはダブルガウス構成で収差を残した性格のレンズですので、基本的には画面全体にしっかりした像を作りながら、球面収差によるハイライトの滲みやダブルガウス特有のサジタルコマ収差による周辺の乱れ(ぐるぐるも少し)がでますが、とても柔らかーいものになります。
一方でペッツバール型はそのレンズ構成上の特性として像面が曲がっており、中心部は恐ろしくシャープになりますが、周辺部はそもそも焦点が来ていません。周辺部の乱れ型は曲がった像面がサジタル面とメディオナル面で一致して曲がっているのか、分離して曲がっているのか、そしてどちらが前に出ているのかによって、ぐるぐるになったり、放射になったりいろいろ変化しますが、その激しさはスーパーシックスの比ではないと思います
。ちょうど私のDallmeyer Kinematograph50mmf19が典型的なペッツバールですので、ご参考になれば幸いです。
つまらないコメントですみません。
Commented by Sha-sindbad at 2012-05-16 21:31
kinoplasmatさん
ありがとうございます。
私が期待していた方にコメントいただけた、
これは嬉しいですね。
大いに参考になりました。
さっそくKinematograph 50mmf1.9の頁も拝見させていただき、
全写真拡大して、じっくりチェックさせていただきました。
驚くべきシャープネスと、これをさらに際立たせる周辺部の崩れ。
まさにダルメイヤー25mmF1.9の画像をさらにドラマチックにしたようですね。
ああ、Kinematograph、名前も魅力的、いつか欲しい!
でも、夢のまた夢ですね。
それはそれとして、ダルメイヤーのF1.9レンズ、
スーパーシックス型、ペッツバール型、ともに独自の個性で、どちらもいいですね。
写真を楽しむならスーパーシックス型、レンズを楽しむならペッツバール型でしょうか?