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レンズ千夜一夜

307 春雨2 (パンタッカー50mmF2.3の開放だって、雨が撮れます)



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昨日の春の嵐に持ち出してカメラ2番手は、
リコーGXR/A12。
レンズは、今や、私のライカ用レンズの最高峰に位置する、
パンタッカー50mmF2.3

このレンズでは、わざと手前の灌木の葉に焦点を当ててみました。
実効75㎜相当の長焦点レンズですが、
元々50㎜の画角で、開放値もF2.3とやや暗いせいでしょうか?
かなり深い被写界深度となりました。
雨脚もちゃんと撮れました。

風景写真家なら、こんな雑然とした光景は撮らないかも?
私は路地裏写真が本領なのですから、
雑然写真にいささかもたじろぎません。

昔の写真家はトリミングこそ作画の正念場と考えていました。
今でも、そんな写真家がおいでになるようです。
私は、写真を始めた最初の1枚目からノートリを原則としてきました。

先日、NKさんと夢中になって写真談義をしたときも、
トリミングが話題となりました。
もちろんNKさんもトリミング否定派。
嬉しくなって、口走ってしまいました、

    「そうですよねえ、
     画家がキャンバスをカットしますか?」

もちろん絵画と写真は違います。
でも、どちらも作り手は一定のフォーマットで勝負します。
描き終わった後、撮り終わった後で、周辺をカットするなんて、
自分の眼を否定するに等しいのではありませんか?

なぜって、結局次の問いを逃れることができないからです。

    「どうして描くとき、撮るときに、
     その部分が邪魔と気づかなかったのですか?」
by Sha-sindbad | 2012-04-20 21:41 | PanTachar50/2.3 | Comments(2)
Commented by yoshipass at 2012-04-20 23:42
ボクもノートリ派の片隅に入れていただけますでしょうか?
Commented by Sha-sindbad at 2012-04-21 00:29
yoshiさん
片隅どころか、yoshiさんの作品はメインロードの中央を堂々行進しています。
スーパーアンギュロン作品はとくにぐいぐいと心に食い込んでくるのに、
近ごろの作品群を拝見していて、
スーパーアンギュロンはやさしさも表現できるんだなと考えましたが、
どうやらレンズではなく、yoshiさんの心のゆとりが出ているようですね。
赤ちゃんも含めて、皆さんに身構えさせないあたり、さすがですね。