レンズ千夜一夜

276 はにかみ (アンジェニュー25mmF0.95はぼくを驚かせる)



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開放値が0.95って、一体どういう意味なのでしょうか?
肉眼よりも暗いところがよく見えるということなのでしょうか?

一私人の手に入るレンズとしては、一番明るいようですね。
おかげで、少々の暗さはものともしません。

レストランの外に置かれたカップルの陶器人形。
少女のはにかみは大きな帽子に隠れて、よく見えない。
でも、オリンパスE-PL1をぐっと地面近くに下げて、
アンジェニュー25mmF0.95で撮ると、
そのはにかみがしっかりと写し出されました。

近接でもあり、深度は極めて浅く、ペアピンのはず。
近い左目に合わせました。
でも、両目に来ている感じさえします。
そして、その前後の形がよく出て、
とても立体感と厚みのある描写になっています。
無理、誇張がまるでありません。

コンタックスRTSⅡに付けたプラナー85mmf1.4だと、
こんなに接近して、開放でピントを合わせるのは、
少なくとも私にとっては不可能でした。
でも、このレンズなら楽々。

ただし、そんな風に言っても、やはり深度は極度に浅いので、
どこにピントを合わせるかが勝負所となります。
ここだけはきちのと見せたい、それがフォーカスポイント。
ポートレートの場合は、近い方の目が鉄則ですが、
そこはそれ、自分の撮影意図によって、さまざまでしょう。
私は、なんの撮影意図もありませんので、
鉄則に従いました。

結果は、私には驚き。

このレンズ、フォーカシングリングがかなり重い感じ。

    カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
        (http://blogs.yahoo.co.jp/gatapasya/62182963.html)
    によりますと、ヘリコイドのガタを無くすために、
    ヘリコイドをいつも押しておくスプリングが入っているとのこと。

ヘリコイドは前後に動きません。
内部で、レンズ群が前後に移動する、インナーフォーカス。
私にとっては、どちらに回すと近接なのか、
これがなかなか記憶できません。
レンズの長さが変わらないのは、慣れると便利でしょう。
要するに、慣れなさいということでしょうね。

    いいでしょう、慣れましょ!
    それだけの値打ちのあるレンズなのですから。
by Sha-sindbad | 2012-03-21 00:52 | Comments(4)
Commented by yoshipass at 2012-03-21 01:50
百花繚乱のレンズの世界、毎回楽しみに拝見させていただいておりますが、
とくに、このアンジェニューの描写は好きですね・・・
でも、ボクにはピントは絶対に合わせられないでしょうね。

Commented by ktf_design at 2012-03-21 06:57 x
Angenieuxのクロームメッキのボディのレンズは、ヘリコイドの仕組みの影響で、かさついたフォーカシングになりますね。経年劣化で硬いものが多く困ります。
OHしても滑らかなタッチとは程遠いので、Angenieux独自の味と割り切って楽しむしかありませんね。
Commented by Sha-sindbad at 2012-03-21 21:36
yoshiさん
ありがとうございます。
どうも、このレンズ、アウトフォーカスのグラデーションが極上、
とてもなだらかにぼけていってくれるので、ものの形がちゃんと残ります。
使えば使うほど、見事な仕事をしてくれます。
オリンパスE-PL1やソニーNEX-5Aのライブビューって、
とても見やすいので、一眼レフよりもピント精度がいいようですよ。
最新機種はもっとよくなっているのでは?
Commented by Sha-sindbad at 2012-03-21 21:40
ktf_designさん
私はCマウントレンズに限り、幸運の連続です。
アンジェニュー2本はどちらも超廉価でしたが、
信じがたいほどにミント状態で、しかもヘリコイドはなめらか。
ほとんど経年劣化が感じられません。
銀塩アンジェニューと描写特性に連続性があって、
柔和でありながら、毅然、清澄。
私の愛用レンズとなりそうです。