レンズ千夜一夜

250 冬枯れてなお (スピード・アナスティグマート25mmF1.5はやっぱり絶品)



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いつも気にかかっているのが、

    キノプラズマートとスピード・アナスティグマート。

なぜか?

    ダイナミックだから。

おそらく中央部分だけを使った16㎜映画では、
潤いに満ちた鮮麗な画像なのでしょう。
APS-Cサイズでイメージサークル一杯に撮りますと、
16㎜では計算に入れていなかった周辺部が乱入して、
中央の合焦部分と周辺の収差部分との落差が極限となり、
まさに天国と地獄が共存するかのようになります。

美女で言えば、カルメンのような存在。
紅蓮の炎を吹き上げて猛り狂ったかと思えば、
天女のようにしとやかにあでやかに振る舞える。

フォルテッシモあればこそ、ピアニッシモが輝き、
ピアニッシモあればこそ、フォルテッシモが破壊力を発揮する。
このダイナミックレンジにこそ魅力があります。

うちの末娘(猫ですが)の静がそうですね。

    抱っこすると、あどけなく、おさないぬいぐるみになり、
    魅力的な男性(人間)が来ると、突如、淑女に変身。
    かと思えば、お兄ちゃんのグリにパッカーンとアッパーカット。
    このレンジの広さが、お兄ちゃんのグリにはたまらない魅力。

キノプラズマートとスピード・アナスティグマート、
この2本がまさにそれなのです。

スピード・アナスティグマートで撮ったものを、
№243の宮崎さんのゾンネタール25mmf1.1と比べると、
唖然とするほど違います。

スピード・アナスティグマートは中央のほんの一部しか
合焦していません。

    この2本の銘玉をこんな風に対比できるなんて!
by Sha-sindbad | 2012-02-24 21:42 | Sp.Anastigmat25/1.5 | Comments(0)