レンズ千夜一夜

154 紅葉 (ズミクロン50mmf2は第1バージョンで完成していた!)



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ズミクロン50mmf2の開放描写をご覧下さい。

奈良町の呉服屋さんのショーウィンドウ。
羽織でしょうか、美しい着物にピントを合わせました。
ライカM9のファインダー上では、
ショーウィンドウ内のすべてにピントがあった感じで、
ガラスの映りはもっとぼんやりしか見えません。
写真にすると、こんな風に茫漠たる空気感。

ライカM9は、シャープネスをオフにしてあるので、
きちんとピントは合っていますが、
銀塩とあまり変わらない柔和な表情を見せてくれます。

良いレンズですね。

1957年製、つまり、半世紀前のレンズですが、
この時代の描写で十分だったのではないでしょうか?

あらゆるメーカーが、征服者と同じ立場に置かれます。
あるとき、最高のカメラ、最高のレンズを作ってしまう。
これで完成、もうあとはこれを売って暮らせばよいのです。
でも、ユーザーがそれを許しません。
株主もそれを許しません。
屋上屋を重ねて、さらにこれを超えるものを生産し、
売らなければならないのです。
前の製品よりも優れている、そう宣伝しなければならないのです。

でも、美しい写真を撮りたければ、
昔のものの方がよいのです。
この写真を見ると、つくづくそう思うのですが..............
by Sha-sindbad | 2011-11-20 18:24 | Summicron50/2 | Comments(2)
Commented by nakky85 at 2011-11-21 09:34
ワタクシは「写真論」は苦手です。
ワタクシの目から見て、写真の良し悪しは「インパクトがあるかないか」と「六つ以上に伸ばして壁に飾って
映えるかどうか」です。
付け加えると、作風が飽きないかどうかではあります。

ホロゴンさんのはほんとインパクトがあって、かつ色あせない作品だなぁ・・・と思っていつも見てます。

そうそう・・・プロの写真でも、ほんと「綺麗なだけの写真」はつまらんですなぁ(笑)
壁に飾って、確かに綺麗かも知れないけど、それは
銭湯の富士山絵と変わらんということです。

まぁでもたいていのヒトはそういう写真をありがたく思うんでしょうねぇ・・・
Commented by Sha-sindbad at 2011-11-21 22:21
nakky85さん
ありがとうございます。
私は写真論が大好きで、四六時中写真のことを考えていますが、
七面倒くさい議論はまっぴらご免。
撮るときは、理論もなにもあったものじゃない。
ただ直観だけ。
どんなアプローチをしても、結局、撮れるものは自分の器の大きさだけ。
高下駄は履けない。
それが写真の面白いところですね。