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レンズ千夜一夜

120 少年 (クセノン50mmf2.8で記憶すると、忘れない)



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「袖すり合うも多生の縁」
と言いますが、

写真をする人間には、

    「すれ違いに写真を撮るのも多生の縁」

妙に、記憶に残って、忘れられない人っていませんか?

私にも、そんな人が沢山、心の中に住んでいます。

    東京紀尾井町で出会った50年配の紳士は、
    大浪を切り裂いて堂堂と後悔する大タンカーのように、
    気合い十分に、ぐいぐいと進んできたものでした。

    五島列島のフェリーで出会った托鉢僧は、
    フェリーが島につくと、
    「銀のお鈴に金の鞍......♪♪」と歌いながら、
    スキップをして消えていきました。

そして、この少年。

    法隆寺の犬走りで、私の前をさっと駆け抜けました。

    レチナⅡcはとても応答性のよいカメラ、
    そして、クセノン50mmf2.8は活力溢れる画像をくれます。

    おかげで、一瞬の出会いは永遠の記憶となりました。

もう成人しているはずです。

    この子、今、どうしているでしょうね。
by Sha-sindbad | 2011-10-17 01:42 | Xenon50/2.8 | Comments(2)
Commented by NK at 2011-10-18 06:25 x
いますいます、ボクの心の中にも、いっぱい!
よくぞ、このことを言葉にしてくださいました。ありがとう。
(^^)/
Commented by Sha-sindbad at 2011-10-18 22:10
NKさん、ありがとうございます。
そうおっしゃっていただければ、嬉しいですね。
でも、私よりもはるかに多彩な体験を積んでこられたNKさんです、
きっとさまざまな出会いの記憶が累積していることでしょう。
イタリアの裏通りの幾枚かも、
そんな永遠の記憶の記録ではありませんか?