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レンズ千夜一夜

75 カーテン (リコーGR28mmF2.8は歴史を作ったレンズだった)



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リコーGRが出たとき、
リコーが用意したパンフレットはとても素敵でした。

密林の静寂、そんな感じの横一面の写真を見て感じました、
35㎜でこれほどまでに見事に撮れるんだろうか?
それほど高精密な画像でした。

その28㎜レンズは、
幸せにも、大写真家森山大道の手に収まり、
写真史に自分の名を刻む作品群を創り出すレンズとなりました。

そんなレンズって、あまりありませんね。

カルティエ=ブレッソンの場合、
ライカレンズを使ったことは確かですが、
各作品にどれが使われているか、分からずじまい。

初期の作品はエルマー50mmf3.5なんでしょうけど、
どのエルマーか、分かりませんね。

森山大道の場合はかなり長い間、リコーを使い続けたようです。

高精密かつ豊かなグラデーションだからこそ、
覆い焼きや焼き込みを多用する森山流の引伸にとって、
最良の原版となったのかも知れません。
by Sha-sindbad | 2011-08-27 22:17 | GR28/2.8 | Comments(2)
Commented by dohi-dc at 2011-08-27 23:30
写りこみとの調和が素敵すぎる・・・
Commented by Sha-sindbad at 2011-08-28 18:50
dohi-dcさん、
ありがとうございます。
写り込みによる実像と虚像の交錯、混淆のイメージは、
いつ、どこでも、わくわくさせてくれますね。
至る所で、晴れた日だろうが、曇りの日だろうが、
ショーウィンドウの反映が面白そうだと気づいたら、すかさず突進して、
お店の人が変に思う前に、さっと撮って、退却します。
この写真は、内部から見えない場所なので、
ゆっくりと撮らせていただきました。