レンズ千夜一夜

58 横丁のバイク (ローライ・プラナー75mmF3.5の開放にはいつもしびれる)



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クラシックレンズをあれこれ物色しているとき、
いつも心に置いている原則があります。

    超一流のものだけにしよう!

でも、これ位、守りにくい原則はありませんね。
超一流のレンズが超一流のものであるとは限りません。
いきおい、レンズとしては超一流じゃないけど、
ものとしては超一流、そんなものも欲しくなってしまいます。

レンズとしても、ものとしても、超一流じゃないけど、
ある一点において、抗いがたいほどの魅力があって、
ついふらふらと手に入れてしまうということだってあります。

でも、私はコレクターではないので、
これは1つ押さえておこう、というような考慮はけっして働きません。
私の撮りたい写真を撮らせてくれる、そんなレンズが欲しい。

私が手に入れたローライ二眼レフは、
珍しくレンズとしては超一流、そうはっきり言えるカメラ。
ローライ3.5Eですから、全盛期のFの手前です。
ものとしては二流かもしれません。

でも、私は、ものへのこだわりより、レンズへのこだわりの方が大きい。
ものへのこだわりより、安値の方へのこだわりの方が大きい。
なにしろ関西人ですからね。

ということで、昔から欲しかったローライを手に入れました。

プラナー75mmF3.5はどうか?
この開放の像の締まりの良さはいかがですか?
そして、ボケ味も見事ではありませんか?

開放のときの、魔術的なまでに颯爽たる切れ味、
それなのに、やわらかい。
本当の英雄って、こんな感じじゃないでしょうか?

あたたかく、分け隔てのない大きな心、
でも、正義の怒りに燃えるときは、誰よりも怖ろしい!
そんな感じをさせてくれる稀有のレンズなのです。
by Sha-sindbad | 2011-08-10 20:14 | Planar75/3.5 | Comments(0)