4.7ラプター50mmf1.5 「7 ラプター50mmf1.5は豪快だけどやさしいのだ」
ラプターはネバダ砂漠の原爆実験場のオシロスコープの記録用だった、
そう読みました。
オシロスコープ画面はおそらく角形。
つまり、ラプターの中央部分だけで波形をしっかりと写し取りたい。
そのために、稀にみるシャープネスを実現しています。
これほどまでに切れ味のよいレンズって、あまりないのでは?
ずっと昔、アルパ用に使ったキノプティック100㎜f2、
このアポクロマートレンズも大変に切れ味のよいレンズでした。
切れ味がよい上に、とても美しい発色をするレンズでした。
でも、抜けば玉散る氷の刃風にキリキリ切れるのも良し悪しですね。
慈しみたくなるような、やさしい肌触りがあってこそ、愛用できます。
いつしか私の手から離れてしまったのですが、
ぜんぜん後悔していないのですから、思えば哀れなレンズ。
ラプター50mmf1.5は、このキノプティックとは一味違います。
私という人間の方が変わったのでしょうか?
でも、そうではないようです。
周辺のボケ味がなかなか柔和な雰囲気を醸しだし、
氷の刃をふんわりとオブラートに包んでくれる、そのせいみたい。
人間と一緒ですね。
要するに、アポクロマートには親近感を抱くことができなかったのに、
ラプターには、無条件に愛情を燃え上がらせてしまっただけ。
韓流ドラマでよく出てくるセリフが当たっています、
「どうして愛してるの?」
「わからない。理由なんてない」
そのとおり、
愛に理由はありませんね。
by Sha-sindbad
| 2011-05-26 22:33
| Raptar50/1.5
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