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レンズ千夜一夜

4.4 ラプター50mmf1.5 「4 ラプター50mmf1.5はヴェロキラプトル?」


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私もかなり長い写真経験と少なからぬレンズ体験があります。
でも、初めてお会いしたある人物が見せてくれたラプター50mmf1.5の作例、
これ位、私を仰天させた経験はちょっと思い出せません。

リアリティのある自然な写りではない。
独特のこだわり、バイアスのかかった、強靱なる描写、
そんな風に言いたくなるような、凄みのある写真たちでした。

この方がアマチュア写真家として相当なキャリアの持ち主でした。
だから、この方の才能が加味されていることを割り引いても、
このレンズ、異常なほどの可能性を秘めている、
そう感じざるをえない描写でした。

ところが、私のラプター50mmf1.5とは、まったく異質の描写でした。
でも、その凄みにおいては、同レベル。
つまり、ウォーレンザックという会社、
大変な力量のレンズ制作者なのです。

raptor
ウェブ辞書で引いてみますと、
1 鷲・鷹などの猛禽類
2 略奪者
3 小型で俊敏な肉食性の恐竜

ウォーレンザックは、ちゃんと描写の特質にふさわしい名を付けたのです。

私のラプターが生駒の裏町で撮った写真の印象は?
私にとっては、どう見ても、3。
「ジュラシックパーク」で活躍した、あのヴェロキラプトル、
この小型恐竜の鋭利なかぎ爪がさっと切り裂いたような描写。

いかがでしょうか?
by Sha-sindbad | 2011-05-23 22:52 | Raptar50/1.5 | Comments(2)
Commented by 中将姫光学 at 2011-05-23 23:00 x
前回の空虚なコメントから時間が経ってしまい、失礼いたしました。双方とも愛読してますので、どうぞこの調子を維持してください。
これまで見てきた印象では、わたしのラプターとは似て非なるものという印象があります。Sha-sindbad さんのものの方が発色はよりひんやりしていますし、より硬質な密度感のようなものが感じられるような気がします。周辺が比較できると面白いのですが、わたしのM8ではあてにならないので、これは後日の楽しみにしたいです。
このレンズをいろいろなブログ上で比較した方の話では、かなり描写に差異があるとのことでした。オシロスコープは真ん中さえ解像力を保っていれば他はどうでもよいという判断で、かなりいい加減に製造されたのでしょうか。こういう不思議を後世に投げかけてくれたウォレンサックには感謝しないといけませんね。
Commented by Hologon158 at 2011-05-24 10:19
ありがとうございます。
近頃のレンズ漁りで、中将姫光学さんのブログは完全にリファレンス。
私が欲しいなと思うレンズを全部お持ちなのには、いつも驚嘆。
お目当てのレンズの作品を全部繰り返し参照させていただいています。
というより、中将姫光学さんの写真を拝見して、そのレンズを探す方が多いですね。
いつも感謝しています。
ラプターは、その後、2.04インチという奇妙な数値のレンズを手に入れました。
こちらは、高解像度はそのままに、周辺までまったく破綻がなく、
かつ、50㎜とは対照的に、あたたかい発色。
Cマウントの17㎜、25㎜もラプター魔術と言いたくなるような雰囲気があって、
ラプター族に夢中になっています。
中将姫光学さんのオーストラリアの旅、どこでも、生地のままに振る舞うお姿。
そして、記事に厚みとリアリティを与えている、トプコールの傑作群。
毎回ゾクゾクする気分で読ませていただきました。