1963 発見(2017年11月17日スピードパンクロ35㎜F2はホラーレンズか?)
今回もまだ約半年前の撮影分に停滞しています。
リコーGXRに付けたスピードパンクロ35㎜F2。
私の最愛のレンズの一本ですが、
このレンズが興福寺あたりで撮った写真を、
ブログ掲載用の小さなファイルに処理しながら、
ふっと気づきました。
そうだ!
偶然においでになった方が驚く理由、
それに思い当たったのです。
暗くて汚いだけではない。
気味が悪いのです!
まるでホラーではないですか?
私はホラー小説も映画も大嫌いです。
子供の頃から真っ暗闇の道をあるいたり、
我が家そのものが夜とも完全に真っ暗になり、
まさに一寸先は闇の廊下を平気でどしどし歩いて、
トイレに行っていた私ですから、
闇、暗黒には極めて強い人間です。
でも、子供のころから、恐怖を売り物にする映画や小説は、
大嫌いでした。
闇は私をやさしく包み込むものであって、
いきなり化け物が飛び出す恐怖の空間ではない、
それが私の日常だったからです。
でも、私が至るところで見つける顔って、
よくよく観ますと、かなり怖いのが多いですね。
でも、これまで全然気にならなかったのは、
顔たちは、平穏無事な日常空間の片隅からひょいと現れ、
私にそっと挨拶してくれるからです。
私には親しい存在。
でも、顔認識は誰でもするものではないようです。
もしかすると、少数派かも知れません。
私が顔と認識するものを観ても、顔になんか見えず、
ただの切り株や敷石にしか見えない方には、
ごちゃごちゃと汚いだけ、だったらまだましですが、
なにか名状しがたい不安をかき立てられるかも知れません。
あなたがそんな繊細な感覚の持ち主なら、
けっして私のロボグラフィはご覧にならないことです。
でも、ついでに気づいたことが一つ。
たとえば、日本全国至る所に残されている石仏たち、
彩色されていたのでしょうか?
唇等に彩色が施されたものもあります。
また、鮮やかな袈裟などをまとう石仏もあります。
でも、大抵は、石から掘り出されたままの姿だったのでは?
確かに最初は、しっかりと彫り込まれた仏像でした。
でも、かなり柔らかい質の石に彫られて、風雨にさらされ、
かなり速やかに風化への道を辿ってきたのではないでしょうか?
でも、人々はそんな石仏をありがたい存在として大切にしてきました。
風化し、風雨に削られ細部を失っても、人々は仏様と認識できたのです。
これもまた「パレイドリア」現象の一種かも知れません。
つまり、石仏のありがたみは、私のように、
なんにでも顔を見つけてしまう性向におんぶして来たのかも?
スピードパンクロ35㎜F2のような映画用レンズたちって、
ある意味で、完璧な精密性、正確性はそっと横に置いておいて、
パレイドリア的な認識を最大限に引き出す、
そんな玄妙な効果を狙ったレンズなのかも知れませんね。
by Sha-Sindbad
| 2018-05-08 21:54
| SpeedPanchro35/2
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