1940 奈良町(2017年10月4日エルマー50㎜F3.5なりの古色がついて)2 ロボグラフィ化
ある大ブロガーの方がこんなことをお書きになっていました。
「しかし、このX-pro1、6年の歳月というのは
デジタルカメラにとってはつらいことで、
最新のX-T2、X-E3に比べると出てくる絵が格段に違う。
それは背面のもにたーで出てくる絵を比較するだけで
わかってしまうくらいに違いが明らかなんです。」
これを読んで、ニンマリしてしまいました。
そうか?
銀塩フィルムの使い手だったこの方も、
デジタルカメラの新時代の画像に
完全に魅せられるようになったんだなあ........
かつては銀塩フィルム全盛だったのに、
時代は変わるものですね。
① 今、銀塩カメラオンリーの方って、
プロ、アマを通じて、200人に1人位?
それとももっと低率でしょうか?
私の畏友RAさんがその例外的な1人。
彼から写真葉書を頂きますが、
ナチュラルな描写の見事さにはしびれます。
② ハイブリッドの方も数パーセントはおいでになるでしょう?
と言っても、せいぜい2、3パーセントでしょうけど。
私の親友のDAさんがそうですが、
やっぱり銀塩写真の描写力に軍配が上がります。
③ デジタルカメラに完全に移行したけど、
銀塩カメラの時代の描写の魅力を忘れられず、
なるべくデジタルカメラの画像処理を最低限に止めたい、
そんな風に思っている「隠れ銀塩人」もいます。
私がそうですが、この仲間何%位生存しているのでしょう?
年輩の写真家で、キャリアの長い方のほとんどが
銀塩画像の魅力に魅せられて、写真の世界に入ったはずですが、
そんな方の多くはデジタルカメラに軍配を上げています。
その大きな理由が、画像処理のミラクルにありそうです。
ということで、上記の3つの少数派合わせても、
数%に満たないというのが現状でしょう。
私は、正直なところ、
デジタルカメラの超精密、超色彩に吐き気を覚えます。
これはどうしようもない生理的反応なので、仕方がありません。
美学的なセンスのレベルの問題ではありません。
だから、できるだけ避けたいので、
デジタル画像化の少ないカメラを選んで使っています。
そして、J-Pegでで撮り、そのままマックに取り込み、
レベル補正のRGBのヒストグラムだけ使って、
私の肉眼での記憶と、
私が自分のロボグラフィに揃えたい濃さとの兼ね合いで、
瞬時に調整して、それで完了。
トリミングを含む、その他の画像処理は一切しないで、
ブログ掲載写真とし、写真教室の宿題プリントとしています。
こんな風にするのは、写真家じゃない私には当然です。
私の写真はいかなる意味でも作品ではないので、
余計な処理をしたくないのですが、
さらに強烈な願いは、使ったレンズたち特有の描写を楽しみたい、
ということにあります。
でも、実情としては、「レベル補正」の手順だけでも、
正直言って、デジタル写真化のプロセスはぐっと進行します。
それでも、銀塩時代に味わっていたオールドレンズたちの味わいは、
かなり色濃く残っており、デジタル写真化の部分は、
画像の特徴的なテイストをむしろ強める方向でのアクセル、
ロボグラフィ化への後押しとして働いてくれている、
そんな感じがしています。
もしかすると、私の現在のロボグラフィは、
そうした後押しなしでは、もっと大人しく穏やかなレベルに、
止まっていたかもしれない、そんな感じがします。
by Sha-Sindbad
| 2018-03-02 17:09
| Elmar50/3.5
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