1931 里(2017年10月3日アンジェニュー28mmF3.5で家の近場を巡回)4-完-記憶のよすが
写真って、ありがたいですね。
とくに、私のロボグラフィのように、
そぞろ歩きで出会ったものたち、シーンを、
見やった瞬間に、さっと撮っては立ち去るというスタンスでは、
写真たちはタイムマシーンになります。
大抵の方は定番の道具をお使いになっているでしょう。
私は、日替わりで、クラシックレンズを使います。
写真作品を創るためには、前者のやり方が必須でしょう。
私のロボグラフィは、私の出会いの記録なのですから、
安定した作風など邪魔になるだけ。
素直に反応するだけで十分。
そのとき、オールドレンズの個性的な描写特性、
とくに、現代の標準に照らすと、明らかな欠陥、
そんなレンズが写真に刻印してくれるさまざまな描写上の歪みが、
私の心の記憶を甦らせるキーとなってくれる、
そんな感じがしています。
アンジェニューレンズなど、その最たるもの。
後日、写真を見ると、
ああ、あのときはアンジェニュー28㎜F3.5でこれを撮ったんだ、
ということが記憶のよすがとなって、情景を想起させてくれます。
私だけの記憶の重要なファクターなのです。
by Sha-Sindbad
| 2018-02-04 21:54
| Anjenieux28/3.5
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