1883 伽藍写(2017年8月10日エルマジ95㎜F2.2で東大寺乱写)6-完-ナチュラル一辺倒
今日は散歩をする時間をとれませんでした。
あれこれと家事に追われたせいもありますが、
リコーダーの音響実験をしていたことが主因。
別ブログ「わが友ホロゴン」に書いたと記憶していますが、
私の書斎は四面すべてに物が雑然とひしめきあい、
楽器の音を美しく反射してくれる面がゼロ。
だから、リコーダーをいくら美しく響かせようとしても、
私の耳に美しく帰ってくる音がないので、かなり無味乾燥。
リコーダーのみならず、どんな演奏も、実演、録音ともに、
残響音を美しく処理できる空間でなされています。
我が家では、階段室になっている玄関のたたきに立って、
高い天井に向かってリコーダーを弾くと、
もう夢のようなサウンドになります。
でも、妻が居る日は使えませんし、
(下手な演奏には我慢ができない、のだそうです)
やっぱり演奏をする場所とはとても言いがたい。
友人のアドバイスを得て、反射板を試すことにしました。
まずは手近な浴槽の蓋2枚で試すことにして、
書斎の卓上に直角状にセットし、段ボール板を天井して、
その空間に向かって、リコーダーを吹いてみました。
かなり活き活きと力強いサウンド。
でも、ふっと感じたのは、音が固くなっている。
なんだか無理している感じ。
日曜に孫たちの一家とホームセンターに参りますので、
浴槽の蓋よりもかなり反射面の大きな薄板を探してみます。
幸い私の書斎机の卓面は庶民の家にしては破格の大きさ。
その薄板3枚にアルミホイルを貼って、やや湾曲させます。
ふくよかなサウンドになればよいのですが?
ダメだったら、細かく切ってゴミ出しします。
居ながらにして、美しいサウンドを楽しめたら?
夢です。
夢ですが、ふっと考えてしまいます、
そんな小細工は無理かも?
よく考えるのですが、デジタルカメラになってから、
多彩極まりない画像処理が可能になりました。
でも、その前に、カメラ自体に、自社の画像を差別化すべく、
密かにCCDでの画像処理メカニズムが組み込まれて、
他社を後方に抜き去ろうと競い合っているようです。
これも、私がやろうとしているリコーダーの音質改善も、
似たような姑息手段と言えそうです。
画像処理に関する限り、私はシンプルです。
レベル補正で、濃度を整える以外の細工はしない。
皆さんがさまざまに華麗に加工するのはご自由。
そこまで反対するつもりはありません。
ただし、私は、そんな作品に本能的に身を退いてしまいます。
驚くべき画像処理で見事に変身した写真を観ても、
その気配、疑いを感じただけて、心がしらけてしまうのです。
アートはまさに画像処理そのもののプロセスなのに、
感動します。
でも、写真だと、感動できない。
私の写真観は、銀塩時代とまるで変わっていないようです。
by Sha-Sindbad
| 2017-09-22 23:10
| Hermagis95/2.4
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